検索窓
今日:10 hit、昨日:1 hit、合計:2,909 hit

旅 14 ページ16

Aside

その印があるから、あの時剣が出たのだろうか。そうなるとつまり、あの剣は<ライフ>ということになる?ん?ちょっと色々分からなくなってきたぞ。

ル「均等に保つ………って、具体的に何をするんですか?」

エ「<ライフ>の吸収と放出が出来るのは分かってるんだけど………それ以外は、その…………」

エドワードはちらりと俺を見た。

主「その?」

エドワードは短くため息を吐くと呟くように言った。

エ「止めたんだ、研究を。俺から辞退した」

酷く傷付いた顔だった。

エ「俺の話はいいんだ。それよりAの印のことだよ。待ってて、今研究結果の資料を持ってくる」

エドワードが部屋を出てから少し肩の力を抜く。

ル「絶対Aとエドワードさんの間に何かあったでしょ」

主「何だよ、何かって」

ル「研究を止める程の何かよ。あの人、かなりの研究廃人だと思うけど」

ルイーゼが目を向けた先には植木鉢と顕微鏡、虫眼鏡に大量の資料があちこちにあった。確かに廃人みたいだ。

主「んなこと言ったって、俺覚えてねーし」

過去に何かあったのだろうか。記憶にないってことはそれほど重要じゃなかったのかな、俺にとって。

エ「お待たせ。やっと見つかったよ。はいこれ」

エドワードは机に資料を置いた。

何々……?俺の右手には<ライフ>の力を操れる印があると。吸収と放出で均等に保つ。さらに<ライフ>は想像した形通りに変形出来る。

なるほど。<ライフ>は案外使えるな。

エ「君は源流に行って<ライフ>を均等に保たないといけないんだ。俺が君に教えられるのはここまで」

主「いえ、充分です。ありがとうございます。貴重な研究結果を」

エ「いや、昔の罪滅ぼしだ。他に何かしてほしいことがあったら言ってくれ。出来るだけ話を聞こう」

昔の、罪滅ぼし………?

ル「過去に何か、あったのですか?」

主「俺に関係しますか?」

そう聞くとエドワードは目を見開く。

エ「君は本当に、あの時のことを覚えてないのか?」

あの時とは?

エ「俺が君を、谷に落としてしまったことだ」



__________え?

旅 15→←旅 13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:埋夜冬 , オリジナル , Children'smission , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:埋夜冬 | 作成日時:2018年1月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。