スケッチブック (ページ1)

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母「明日菜！起きなさい!!」

「ん。起きてる。」

今日も憂鬱な朝が始まった。
学校の行く意味?勉強じゃん。人と関わるなんてほんとに面倒だ

「今日もパーカーだな。」

黒のパーカーを着て、上からブレザーを羽織る。

「ん。メガネ。」

黒縁の眼鏡をかけ、白のヘッドホンをつける。
メッセンジャーバックをもってキッチンへと向かう。

母「ご飯は？」

「いらない。行ってきます。」

キッチンに置いてあるスケッチブックを手に取り靴を履く。

母「またそのスケッチブック?何に使ってるのよ?」

「内緒。」

気怠い体を動かし扉に手をかけ外に出た。
冷たい風が頬をかすめる。思わずポケットに手を入れた

未来｢おはよー！明日菜｣

明日菜「おはよ。ふはっ!そのメイクアウトだわww」

未来「嘘やん!これはいけるやろ♪」

明日菜「驚くほど煌めいてますが?ほんと、頑張るよねww」

未来「JKやで?!彼氏getせな♪」

明日菜「可愛いんだけどね?モテるし?理想が高いんだよww」

そうなんかな?なんて言いながら首を傾けてる。
髪を1っに結って、細い。身長は170くらいかな?モデルみたいに美人な女の子。

明日菜「ほんと、大好きだよ?」

未来「私も♡」

なんて。可愛く抱きついてくる。私の唯一の友達。彼女の名前は笹原未来。

殺風景な道をならんであるく。

ｽｯ

未来「フード?…あ、もう駅前か。」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

悲しそうな顔をして私の頭を撫でる。

明日菜「大丈夫だから。」

だから、そんな顔をしないで
満員電車の中でもずっと話しかけてくる未来。
いや、ほんとまじで元気だな…

駅を降りてから10分くらいで学園につく。

女1「未来!おはよ♡また一緒に来てんの?」

女2「そんなやつほっといて一緒に行こうや?」

女1「喋らへんし、気持ち悪いやん。」

未来「ちょ!なんでそんなん言うん?なんも知らんやろ?!」

ｸｲｯ

未来の袖をひっぱり、スケッチブックを取り出す。

ｶｷｶｷ

(大丈夫だよ。先に行くから、ゆっくり来てね。)

玄関に入り靴を履き替える。

＊主人公のスケッチブックの言葉は()で表示します。