自信がなかった ページ43
岩本side
帰ろうとして、帰れなかった俺。昨日の俺にちょっと感謝した。こんな可愛い寝顔見れたし。なんだったら、こんな可愛く謝るAさんを見れてるんだから。
岩｢気にしないで？俺はうれしいよ。行かないでっていってくれて」
だから、正直に伝えようと思った。
A｢照君…」
岩｢ベットに座っていい？」
A｢うん」
ゆっくりと立ち上がり、ベットに座り直す。顔を上げれば交わる視線
岩｢｣ねぇ、俺の事嫌い？だからトレーニングも来ない？」
A｢そんなわけないよ！….嫌いなのは照君でしょ？私の事、本当は…」
岩｢返信だよね。ごめんね。」
不安そうにするAさんの顔が胸を締め付ける。俺酷いことしたんだなって…
岩｢俺の話、聞いてくれない？」
Aさんの肩に手を置く。俺の手が少し震えている。緊張してんだな。
岩｢ダメなんだよ、俺の職場。生徒との恋愛は禁止なんだ。」
A｢だから、避けてたの？」
視線を1度外す。情けないとは思うけど。恥ずかしくても素直に伝えないとって思ったから。
岩｢それだけじゃないんだ。自信がなかった。自分に…｣
自分で言いながら思わず俯く。外した視線をもう一度合わして、しっかりとAさんを見つめる。
A｢なん…でっ！そんな不安そうなの？｣
岩｢ふっかと居る所を見て、嫉妬した。…で、ふっかに言われて決めた。もう逃げないよ。｣
1度黙って、深呼吸をする。
岩｢Aさんが好き。彼女になって欲しい。Aさんはどうですか？｣
A｢…ｯも好き。私も大好き！｣
涙を流しながら思いを伝えてくれたAさんが堪らなく愛おしい。
岩｢Aさん、泣きすぎw｣
A｢ふふっ｣
笑顔をむければ、綺麗な笑顔が返ってくる。
思わず抱き締めれば、抱きしめ返してくれる
岩｢あー、幸せ。A、大好き」
呼び捨てで縮まる距離。少し離れて顔を見る
A｢ひーくん」
ぎゅっと抱き着くA。なにそれ。どこでそんなの覚えてくんの？
岩｢それ、反則」
今、絶対顔赤いわ…
俺の顔を覗き込もうとするから…
岩｢だめ、今見ないで」
A｢ふふ、可愛い」
しばらく抱き合い、ゆっくりと離れる。傍に居るのに少し名残惜しいなんて、めっちゃ惚れてんな、俺。
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作者名：uzuuzu | 作成日時：2021年3月1日 1時
