こちらへどうぞ、姫 ページ38
深澤side
結構、無理やりご飯こじつけたんだけど、来てくれた
。やっぱりAちゃんは照の事好きだと思うんだよね…
A｢あの、照君とは…｣
深｢そうだよね、そっからだよね！俺たち同期なのよ。教えてる授業は別なんだけど！あ、これ、写真！｣
スマホを取りだし、写メを見せてみる。
俺と照、阿部ちゃんと舘様で夢の国に行ったやつ
深｢信じてもらえる？｣
写真をズームにする。阿部ちゃんの腕にはさっきの時計。目を見開いたAちゃん
A｢はい。大丈夫です。｣
深｢よっしゃ、いこっか？｣
手を引いて歩き出す。とりあえず仲良くなるには自己紹介と共通の話なわけよ
深｢俺はね？照とおんなじジムのトレーナーなんだよね！分野はダンス！基本的なレッスンからマンツーマンで教えたりとかもするの！｣
A｢なるほど…｣
深｢毎週４人で同期会という名の飲み会するんだよね、俺たち！…照ってめっちゃ真面目でさ…あ、ここ！｣
向かった先は居酒屋。まぁ、いつもの個室の掘りごたつの所なんだけど…
深｢さてと、こちらへどうぞ、姫。」
A｢うっわ、はっず。｣
なんておちゃらけて手を出すと、辛辣な返し。そんなこと言いながらも手を取ってくれて、2人で個室へと上がり込む。
深｢ここ、いつも俺らが同期会するお店なんだよね」
A｢へぇ…で、今日はなんでしょ？」
席につきながら本題を聞こうとするAちゃん
とりあえず、もう警戒されてないっぽいかな？
うーん、ダラダラするよりはいいかなぁ…
深｢遠回しにする意味もないから単刀直入に。照の事嫌い？」
A｢そんな事ありません。」
しっかりと目を見て答えてくれるAちゃん
深｢どうしてトレーニングこなくなったの？」
A｢忙しくて…だから」
言葉を続けようとしてるけど、視線は泳いでて…あー、隠すの下手くそだなってわかる。
深｢嘘だよね？隠すのは諦めて！で、なんで？」
A｢…はぁ。気まずいんです。あと、恥ずかしいからです。」
あ、そっか。照と似てるところあるんだ。なんでこんなにすれ違ったんだろうって…
俺が出来ることは…
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作者名：uzuuzu | 作成日時：2021年3月1日 1時
