あなたと私 (ページ4)

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アレルギーやけど… ページ4

渋谷side

連日の音楽番組。自分から言うたけど…やっぱな…

渋｢…寂しいなぁ｣

ｻﾞｰｯ

降りしきる雨の中、マネージャーの送迎を断わって歩く

渋｢…七夕か…何が正解か教えてくれへんか？｣

見えもしない星を眺める

A｢ﾆｬｰ｣

渋｢…猫？｣

おそらく、普段なら知らんふりしてると思うねん。アレルギーあるし

渋｢お前、大丈夫か？｣

今日は何となく足を止めた。
声を上げるとゆっくりと顔を上げる野良猫

渋｢…俺と似てるな？｣

絶望。不安。寂しい。悲しい。
なんやわからんけどそんな目が自分と重なる

渋｢…来るか？｣

A｢ﾆｬｰ｣

ちょっと抵抗する猫。けど、弱ってるんか知らんけどめっちゃ力弱いねん。

ガサッ

無理やり抱えて肩から掛けてるカバンを開き、猫をいれる。

渋｢…弱っとるやんけ。狭いかもやけど、我慢な？｣

A｢ﾆｬｰ｣

寒いんか怖いんか…震える猫をフェイタオルにくるんで家路を急ぐ

渋｢何してんねん、俺w｣

アレルギーやのにどーすんねん。
けど、なんやほっとかれへん。
沈んでた気分が少しあがる

ｶﾁｬｯ

玄関を開け、靴を脱ぎ浴槽へ向かう

渋｢…風呂やな。｣

ゆっくりとカバンを床に置き、チャックを開けた

A｢…ﾆｬｰ｣

渋｢…まぁ、怖いわなw いじめへんし、とりあえず、家見ておいで。｣

リビングに連れてくると恐る恐る踏み出す猫

渋｢…ｯw｣

めっちゃキョロキョロするやんw

ﾋﾟｰｯ
(お風呂が湧きました)

渋｢…おい、にゃんこ。着いてこい｣

A｢…ﾆｬｰ｣ﾋﾞｸｯ

怯えながらも俺に着いてくるこいつ。
まぁ、あれやな。飼ってもええ気もする。

ｶﾞﾗｯ

渋｢俺は傘さしとったしな。猫ほれ。｣

洗面器に湯船をすくい、置く

渋｢…猫って無理やっけ？｣

A｢ﾆｬｰ…｣

ゆっくりと前足をあげて洗面器に入る

渋｢…お前、平気なんか？w｣

猫って水、無理ちゃうんか？思ってたけど、すんなり入るこいつがおもろいわw

A｢…｣ﾎﾞｹｰ

しっかりと座って温もる猫。
人間みたいやんけw