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七夕 ページ3
ゆっくりと歩き出す2人。
前から来るお姉ちゃん
A(私なんかよりお姉ちゃんがいればいいよね…)
A｢ﾆｬｰ…｣
抱き合う3人を直視出来なくてその場を離れる
これは現実？
信じられない…
だけど、視界に入る足は紛れもなく猫で…
A｢ﾆｬｰ｣
A(これからどうしよう…)
どうしても納得出来なくて…事故現場をめざす。
歩けど歩けど道は遠い。
こんなに遠いっけ…
ねぇ、私はどうして？
学生｢あ！猫だ！見て見て！｣
学生｢かわいいね？灰色に黒の縞模様？｣
あー、本当に猫なんだ…
学生｢サバトラっていうんだって！｣
楽しそうに歩く高校生。私が来てた制服じゃん…
気付けば、朝の道。道路を染める赤黒い血
死んだんだ…
ﾎﾟﾂｯﾎﾟﾂｯ
A(…雨？)
次第にきつくなる雨
ｻﾞｰｯ
寒い…つらいよ…
奪われる温度、冷たいコンクリートが足の裏を冷やす
ｺﾞｰﾝｺﾞｰﾝ
鳴り響く鐘の音は夜中の0時を知らせた
A(…7月8日…もう少し早ければ願いは叶いますか？)
七夕。毎年家族で短冊書いたなぁ…
今ならなんて書こう？
どうか生かしてください…かな…
少しでも温まろうと体を丸める
ｺﾂｯｺﾂｯ
こんな時間に足音？
幻聴なんて聞こえてきたのかな？
？｢お前、大丈夫か？｣
顔を上げると少し小柄な男性が私を見下ろしていた。
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作者名：uzuuzu | 作成日時：2018年11月6日 1時
