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コソコソ第捌話 ページ8

朝いつも通り早く起きて、朝の鍛錬をしているとAが縁側に出てきて座った。

「おはようございます、杏寿郎さん」
「おはよう、朝は冷えるだろう、中に居た方がいい」
「そうですね!」

Aは中に入っていった。
自分から言ったものの、彼女が消えると寂しかった。

「杏寿郎さん」

数分後出てきたAは盆を持っていた。

「鍛錬お疲れ様です」

湯のみにお茶を入れて持ってきたA。
とりあえず、木刀を下ろし、縁側のAの隣に座り、お茶を飲む。

「A」
「はい!なんでしょうか?杏寿郎さん」

ふわりと微笑むAはやはり誰よりも綺麗で、心臓はうるさく鳴り響く。


「A」

湯のみを置いて、彼女の手を握る。
えっ、と驚いたように顔を上げ俺を見つめる。

「少しだけ」

Aに寄りかかり、手を絡めた。
林檎のように頬を染め、眉を下げ、困っているAを見るのは幸せだった。


「杏寿郎さん」
「なんだ?」
「杏寿郎さん、私…」


Aが何かを言いかけた時、

鴉が飛んできた。

__あぁ、任務に行かなくては


「A」
「お気をつけて、杏寿郎さん」
「……うむ!」

ゆっくり手を離すと、寂しかった。



***



「A」


任務が長引き朝帰りになってしまった。

「A」


彼女は、布団で寝る事をせずに、柱に寄りかかって寝ていた。
彼女には毛布がかけられていて、おそらく父上が気付いて掛けてやったんだろうと思う。

彼女に触れたいが、今自身の手は汚い。
そっと手を引っ込めて、風呂に先に入った。


風呂から上がってもまだ、時刻は四時前。
Aが起きないのも無理はない。


「A」

もう一度彼女の名を呼んではみたが、起きる気はない。
ゆっくり彼女を持ち上げ、部屋に運ぶ。

起こさないようにゆっくりと布団に寝かして、そっと頭を撫でる。

「まったく、この上なく愛おしい人よ」



誰よりも愛おしくて、誰にも渡したくない。
本当は本人の起きている時に言うべき言葉だろうが、言うことは出来ない。


Aを撫でるのはやめて、立ち上がり、ゆっくり部屋から出る。


拳を握りしめて、前を向く。
俺は鬼殺隊の柱だ。後輩の盾になり、鬼を滅する。



【杏寿郎さんっ】
やはり、この想いは表に出すべきものでは無いのだ。

決して、決して。

想いを優先すれば、
自分が死んだ時、Aを余計に悲しませることになる。

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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様!!いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜!!本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです!(/ω\)いつもコメントありがとうございます!!m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ!!ありがとうございます〜!!。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか!!とても嬉しくて励みになりっぱなしです!!コメントありがとうございました!!m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです!ずっときゅんきゅん、しっ放し!あたしも心臓ばくばくです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀`*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀`)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ!!ありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。そう言っていただけると、やる気が出ます〜!!これからもよろしくお願いいたしますっ!!m(_ _)mコメントありがとうございますした! (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:古猫丸 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月3日 19時

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