口説き第陸話 ページ6
杏寿郎さんを嫁に……もらう為にも、口説きは必要不可欠。
そもそも付き合ってもないなんて……うん。三年間何してたんだろ。
洗濯物を干しながら、考える。
「千寿郎さん」
「どうされましたか…?」
「杏寿郎さんを惚れされるにはどうしたらいいんでしょうか」
「…僕にも分かりません…」
「餌付け……ですかね……?」
私が呟くとギョッとした顔になる千寿郎君。
料理は元の世界で作れるから、いくらでも制限がない。
「千寿郎さん、私、杏寿郎さんが好きです。どうしたらいいですか!?」
ガバッと千寿郎君に抱きついていて、教えを乞う。
「……うーん…」
「A!!怠けてないで仕事しろ、仕事!杏寿郎は渡さんぞ!!」
「お義父さま!!渡していただけないのであれば、【唐揚げ】もう作りませんからね!」
「!!?」
唐揚げは揚げるだけの状態にして、こっちの世界に持ってきて揚げている。
煉獄パパは唐揚げを食べてからお酒に浸る事は少なくなった。
「お義父さまとは兄上(杏寿郎)Love同盟を結んだ仲として、これからも良い関係を築いていきたいと思っていたのに」
「む?兄上Love同盟?とはなんだ?」
「え?」
振り向けば煉獄さん。
煉獄パパと千寿郎君は急いで顔を背けた。
う、裏切られた!!
「あ、杏寿郎さん!どうされました!?何か忘れ物でも……?」
「Aが作ってくれた弁当を忘れてしまってな!」
「あっ!そうだったのですね…弁当忘れてもどこかのお店で食べる事も……」
「俺はAが作ってくれる弁当が大好きだから忘れるわけにはいかない!」
ズキューン!
「杏寿郎さん!!」
相変わらず煉獄パパは、ジト目で私を見ていた。
杏寿郎が好きと言ったのは、お前ではなく弁当だ!、そう思っているのでしょうね!
「ところで兄上Love同盟とは?」
グイッと瞳が私の目の前に迫る。
近い!!
「千寿郎さ〜ん!」
「僕は…何も知りません!」
「お義父さま!!」
「なんの事だ」
完全に裏切られた!!
「秘密…です」
「む!それは残念だ!!」
ああぁ!!ごめんなさい!!
本当は杏寿郎Love同盟なのよって言いたい!!言いたいのよ!!
「では行ってくる!」
弁当を持った煉獄さんは出て行った。
行ったのを確認してから、私は笑った。
「お義父さま?千寿郎さん?」
私は二人にあげるつもりだった激レア写真を回収した。
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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様!!いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜!!本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです!(/ω\)いつもコメントありがとうございます!!m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ!!ありがとうございます〜!!。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか!!とても嬉しくて励みになりっぱなしです!!コメントありがとうございました!!m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです!ずっときゅんきゅん、しっ放し!あたしも心臓ばくばくです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀`*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀`)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ!!ありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。そう言っていただけると、やる気が出ます〜!!これからもよろしくお願いいたしますっ!!m(_ _)mコメントありがとうございますした! (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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