口説き第肆拾肆話 ページ44
「っ…」
「起きたか」
目を開けると、無限城で無惨が私を見下ろしていた。
そうだ……私昨日の夜抜け出して、無惨捜して、足滑らせて川で溺れてるところを無惨に助けてもらったんだ。
よく見たら服も違う。着替えもしてくれたようだ。
「で、夜にお前が溺れてまで私を捜していた理由は？」
「列車…あそこに猗窩座さんを向かわせないでください…」
「ほう？」
無惨は片膝をつき、私の顎を軽く掴んだ。
「お願い…無惨…」
「昔のお前だった聞いてやらないこともなかったが……」
無惨は私の腕を掴み、無理やり立たせた。
「お前は心も体も鬼狩りのものではないか」
「え…？」
「……ふん、ではこうしよう」
無惨は目を細めて私を抱き寄せた。
「お前の腹の子をもらう」
「えっ…無惨何言って、私に子どもなんて…」
……確かに最近月のものが来ていない。
まさか
「ふん…他の命を救うには対価が必要だ。私は憎き鬼狩りを一人…いや、何人か救ってやるのだから」
「何言って…お腹の子って言ってもまだ本当に小さいし、そんな…ど、どうやって取り出すの！」
「簡単だ。鬼になれ。A」
ドクンッと心臓が跳ねた。
私は離れようと無惨を押すがビクともしない。
私が鬼になるのは煉獄さんを救う為には構わない。
もう二度とあの家族の元には居られなくなるが。
でも、お腹の子は違う。
この子には何の罪もなければ、犠牲にしていいものではない。
「どうした？A。もう夜が明けたぞ？時間はあっという間だ。夕方にでもすぐになってしまう」
「お腹の子は…」
「私が一番消したいのはソイツだ」
無惨が腹に触れようとするので、精一杯身を捩る。
「やめて…ね？無惨、お願い、他に方法が…」
無惨は目を細めて、笑う。
「私の鬼になれ。A。それで許してやろう」
私が鬼になれば、お腹の子は死んでしまう。
首を振ればまた笑われる。
「私みたいな弱い者を鬼にしたって何の役にも立たないよ…？」
「役に立つか立たないか、お前の判断基準など聞いていない」
「無惨」
「素直に私の鬼になれ」
グイッと顔を近づけられる。
無駄に綺麗な顔が目の前にあった。
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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様！！いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜！！本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです！(/ω＼)いつもコメントありがとうございます！！m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (
レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ！！ありがとうございます〜！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか！！とても嬉しくて励みになりっぱなしです！！コメントありがとうございました！！m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです！ずっときゅんきゅん、しっ放し！あたしも心臓ばくばくです！ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀｀*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀｀)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ！！ありがとうございます！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡そう言っていただけると、やる気が出ます〜！！これからもよろしくお願いいたしますっ！！m(_ _)mコメントありがとうございますした！ (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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