口説き第肆拾壱話 ページ41
「A、明日俺は列車での任務だ!」
とうとうこの日が明日となった。
私は煉獄さんを見つめ笑った。
「分かりました。お気をつけて。あぁ…駅弁を食べ過ぎてはダメですよ。他にもいろいろ気をつけてくださいね」
「うむ!」
笑う煉獄さん。
本当にあなたは強い。
強くて立派で、とても素晴らしい人だ。
私は夕食に千寿郎さんとさつまいもを大量買いして、さつまいもたっぷりの味噌汁を作った。
作っている途中、明日への恐怖なのか、何度も吐き気がした。頭もガンガンと痛み、苦しかった。
私は明日、一か八かの勝負に出る。
「む?A?」
あなたを救いたいから。
「いえ、今日は早く寝てくださいね、杏寿郎さん」
皆で夕食を食べた後、風呂に入り、私はある人の部屋の前に立った。
「お義父さま」
「んー、なんだ、」
ゆっくり襖を開けて、千寿郎くんと煉獄さんが居ない事を確認して襖を閉めた。
「私、明日、こっそり杏寿郎さんの任務について行きます」
「あぁ、お前がそこまでの追跡の執念…は!?」
「もしかしたら、私は帰って来れないかも知れませんので言いに来ました」
「そんなの杏寿郎が許すわけ…」
「えぇ、ですからこっそりついて行くのです」
煉獄パパは目を細めて声を低くした。
「…何かあるのか」
「私は何も言えません。ただ、私は杏寿郎さんの足を引っ張ろうとは思っていません」
煉獄パパは深いため息をつき、頭をかいた。
「……行くんならちゃんと戻ってこい」
私が小さく笑うと煉獄パパは 早く部屋から出ろ、杏寿郎に殺される、とかなんとか言って私を追い出した。
煉獄パパ、本当に良い人。
出会えてよかった。
私は廊下を小走りで移動し、下駄を履いて外に出る。
無惨と話をしないと、聞いてくれるかどうか分からないけど…。
猗窩座さんをあの場所に向かわせたのは無惨だから…どうにかしないと……
その時グイッと手を掴まれる。
無惨!?
「こんな時間に外に出ていいと思っているのか?A」
煉獄さんが素晴らしい笑みを浮かべ言う。
あー、これは…。
「ごめんなさい…ちょっと走りたくなっちゃって」
「庭を回ればいいだろう」
「…そうですね」
ここは素直に帰った方が良さそうだ。
それにしてももう煉獄さん寝たと思ってた。
「杏寿郎さん、明日の任務に備えて睡眠を取らないと」
「君が俺を困らせるのがいけない」
ツンっと額を押され、何も言えない。
前やらかしたしね…。
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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様!!いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜!!本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです!(/ω\)いつもコメントありがとうございます!!m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ!!ありがとうございます〜!!。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか!!とても嬉しくて励みになりっぱなしです!!コメントありがとうございました!!m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです!ずっときゅんきゅん、しっ放し!あたしも心臓ばくばくです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀`*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀`)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ!!ありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。そう言っていただけると、やる気が出ます〜!!これからもよろしくお願いいたしますっ!!m(_ _)mコメントありがとうございますした! (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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