口説き第参拾陸話 ページ36
「頑張ってね、炭治郎君」
「はいっ！頑張ります！」
「善逸君、カッコイイよ、だから頑張ってね」
「いやぁぁぁぁ！！Aさん行かないでぇぇぇ！！」
「伊之助君、頑張ってね、応援してるね」
優しく被り物の上から頭を撫でた。
私は荷物をまとめて蝶屋敷から出る。
「Aさん、もう少しゆっくりされたらどうですか？」
「しのぶちゃんの所にお世話になりっぱなしは申し訳ないです。それに、杏寿郎さんには伝えないといけないことがありますし」
式をあげようと、煉獄さんは言っているが、蝶屋敷に来て時間がない事が分かったから、する暇はないのだ。
＊＊＊
「ただいま戻りまし…わぁ！！」
ギュッとお腹の辺りに抱きつかれる。
「Aさん、お帰りなさい…！」
「っ〜！！千寿郎さん〜！！」
私もギュッと抱きしめ返す。
千寿郎君がこんな事をしてくるなんて余程寂しかったってことかな！？
「千寿郎さん、今日少し、喧嘩するかもしれません」
「えぇ！？誰とですか？」
「杏寿郎さんとです」
「兄上とですか！？」
私が頷くと、千寿郎君は眉を下げる。
「兄上と喧嘩して欲しくないです……」
「でも、杏寿郎さん、式挙げたくないって言ったら怒りそうじゃないですか？」
「式挙げたくないのですか！？」
私は千寿郎君を見て、周りを見て、小さく頷いた。
「兄上、最近ずっと式の事で喜んでいて…」
煉獄さん死ぬかもしれないのでとか、言えないしな…
なんて言えばいいんだろうか。
「私、いろいろあって死ぬかもしれないんです」
「えっ…」
「これはね、杏寿郎さんにはひみ…」
煉獄さんの部分を私に変えた。
「どういう事だ」
とてもとても低い声が私の背後から聞こえた。
やばい、
なんで、煉獄さん居るの。タイミングよ！
「どういう事だ」
煉獄さんの瞳に光は無く、ズンっと暗い瞳が私を捕らえる。
「A」
「ごめんなさい！千寿郎さんを驚かせようと……」
千寿郎君はそ、そうなんですか…？と安心して、ポロポロ泣き出す。
「ぁぁあ…本当にごめんなさい…千寿郎さん、泣かないで〜！！」
ギュッと抱きしめて頭を撫でる。
「…」
杏寿郎さんは目を細めた後、すぐに草履を脱いで、奥の部屋に行ってしまった。
その日の夜は煉獄さんを見ることなく、布団に入る事にした。
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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様！！いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜！！本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです！(/ω＼)いつもコメントありがとうございます！！m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (
レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ！！ありがとうございます〜！！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか！！とても嬉しくて励みになりっぱなしです！！コメントありがとうございました！！m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです！ずっときゅんきゅん、しっ放し！あたしも心臓ばくばくです！ (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀｀*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀｀)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ！！ありがとうございます！｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡そう言っていただけると、やる気が出ます〜！！これからもよろしくお願いいたしますっ！！m(_ _)mコメントありがとうございますした！ (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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