口説き第拾捌話 ページ18
「とにかく杏寿郎さんを口説き落として、嫁に迎えたいので、協力してもらえませんか……?」
私は煉獄さんの写真を受け取りながら、宇髄様に頼んでみた。
「ほぅ?面白そうじゃねぇか!派手にやってやろうぜ!!」
「ありがとうございます!!宇髄様!!」
私はホットケーキが入っている箱を手渡した。
「よろしくお願いしますね、宇髄様っ」
「任せておけ!他の奴らも巻き込んでド派手にやってやるぜ!」
「さすが、祭の神!宇髄様っ!」
私は拍手をして、宇髄様を褒めまくる。
今度こそ決めてやろうじゃないの。
煉獄さん、待っていてください。
「宇髄様と他のお方達が、煉獄さんを襲って、そこに颯爽と私が登場して助ける……そういうシナリオでよろしくお願いいたします」
「却下だ」
「えぇ!!?」
「こっちに怪我人出るじゃねぇか!そもそも襲ったら隊律違反だわ」
あ、それは忘れていた。
「俺に全て任せておけっ、なっ?」
「そうですよね……ここは恋愛のスペシャリストにお任せします。よろしくお願いいたします」
「面白くなってきたな〜!」
宇髄さんは何やら楽しそうだった。
そして、次の日になった。
***
「杏寿郎さん、お気を付けて」
「うむ!行ってくる!」
煉獄さんは軽く手を挙げ、出て行った。
「千寿郎さん、私は少し用事があるので行ってきますね」
「分かりました。……Aさん、応援してます!」
「……!!千寿郎さんっ……」
私は感動して千寿郎君に抱きつこうとしたが、煉獄パパの視線に気付き、やめた。
「お義父さま、少し出掛けてきます」
「あぁ」
「お義父さま、決めてやります」
「ふっ、あの杏寿郎を落とせるわけがない」
私は煉獄パパに昨日貰った煉獄さんの写真をチラつかせながら勝ち誇った顔をして、一旦部屋に戻る。
大丈夫!恋愛のスペシャリストである宇髄様に任せたんだから!
私は宇髄さんから渡された服に着替える。
「うわぁ……これまた可愛らしいワンピース……」
露出は控えめで、清楚系女子ではないか。
スパンっと襖を開けて、私は玄関に向かう。
「わぁぁ!Aさん!」
千寿郎君が声を上げる。
「これまた可愛い服を借りてしまいました」
「お似合いです!Aさん!」
「千寿郎さん褒めても何も出ませんよ〜」
私は、改めて、千寿郎君を見た。
「行ってまいります!」
「はいっ、お気を付けてAさん」
いざ!出陣!!
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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様!!いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜!!本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです!(/ω\)いつもコメントありがとうございます!!m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ!!ありがとうございます〜!!。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか!!とても嬉しくて励みになりっぱなしです!!コメントありがとうございました!!m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです!ずっときゅんきゅん、しっ放し!あたしも心臓ばくばくです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀`*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀`)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ!!ありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。そう言っていただけると、やる気が出ます〜!!これからもよろしくお願いいたしますっ!!m(_ _)mコメントありがとうございますした! (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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