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ほのぼの第拾参話 ページ13

「千寿郎さん、千寿郎さん!」

私は一日元の世界に戻り、鬼滅の世界に戻ってすぐに千寿郎君の所に駆けつけた。
私にとっては一日ぶりだが、千寿郎君にとっては普通にたかが数分ぶり。


「会いたかったです〜!!」

ギュッと抱きしめれば、慌てたような声が聞こえてくる。

「Aさん…!?」
「千寿郎さん…」

とにかく千寿郎君を抱きしめた。
元の世界の漫画はやはり【あの人】は居ないのだ。
元の世界で漫画見返して、泣いて、愛おしさが増した。

少し申し訳ないけど、【あの人】には抱きつく勇気はないから千寿郎君を抱きしめているというわけだ。

「A!?お前杏寿郎一筋じゃ無かったのか!?」

煉獄パパが現れた。

「お義父さまぁぁ!」
「おい…」

煉獄パパにも抱きつく。

「おい、熱苦しい、離れてくれ」
「そんな事言わずに!!同盟結んだ仲ではありませんか!」
「…おい、A」
「どうされました、お義父さ…!!?」


煉獄さんが居た。
え、なんで。
任務に行ったはず。そして、弁当もちゃんと持って行ったはず。


「よも…」

煉獄さんは笑ったまま固まっている。
そりゃそうだよね…居候女が自分の父親に抱きついてるなんて。


「あ、兄上!これは誤解ですっ」

千寿郎君が説明してくれる。

「杏寿郎さんこれは…」
「分かっている」

煉獄さんはニコリと微笑んで、私を見た。
そして、すぐに屋敷から出て行ってしまった。

「千寿郎さん、私…」
「はい…」

「A、杏寿郎は勘違いしたままだぞ」
「ちょっと旅に出ようと思います」

「えぇ!?」
「何を言って…」

「わぁぁぁ!杏寿郎さんに嫌われたよォ……もう辛いよぉ…どうしたらいいんだよぉぉ……!!」


私は泣きながら屋敷を飛び出した。




***


「どうしてこんな事に…」

下弦の鬼と一緒に無惨と呼ばれる鬼の始祖に頭下げてる。


「A、久しいな。元気にしていたか」
「……辛いです……」
「何を言っている。笑え、A」
「うぅ…あぁ…嫌われた…」


無惨とは仲は良くも悪くもない。
一年前、水鉄砲を通して、無惨と普通に喋れる間柄にはなった。


「誰に嫌われたんだ」
「そんなの秘密に決まってますよ」

無惨は下弦の鬼を下げて、私の隣に座る。


「話なら聞いてやらないこともない」
「うぅ…なんか無惨が友達ポジで色々とおかしい気がする…」

鬼第拾肆話→←帰り道第拾弐話



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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様!!いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜!!本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです!(/ω\)いつもコメントありがとうございます!!m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ!!ありがとうございます〜!!。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか!!とても嬉しくて励みになりっぱなしです!!コメントありがとうございました!!m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです!ずっときゅんきゅん、しっ放し!あたしも心臓ばくばくです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀`*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀`)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ!!ありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。そう言っていただけると、やる気が出ます〜!!これからもよろしくお願いいたしますっ!!m(_ _)mコメントありがとうございますした! (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:古猫丸 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月3日 19時

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