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帰り道第拾弐話 ページ12

「杏寿郎さん」

名前を呼べば、煉獄さんがこちらを見た。

「任務帰りなのに、迎えに来て下さりありがとうございます」
「構わない、俺が迎えに来たかっただけだからな」

そうは言っても少しお疲れの様子。

「杏寿郎さん、今日の夕ご飯は何が食べたいですか?唐揚げですか?」
「そうだな…俺はAが作ってくれる料理はなんでも好きだが、強いて言うなら今日は豚汁が食いたい!」
「分かりました!」
「ところでA、今日は胡蝶の所では何も困った事は起きなかったか?」
「いえ、特に何も起きなかったですよ?」

煉獄さんは少し目を細めた後、

「今日の蝶屋敷に来た怪我人などは男が多かっただろうか?」
「今日は男性の方が多かったですね!」


そう言えば煉獄さんは大きな目をさらに見開いた。

「杏寿郎さん!?」
「…」
「杏寿郎さん?」
「A」
「はい…」

「今日は少し疲れてしまった!」
「大丈夫ですか!?肩を貸しましょうか…掴まりますか!?」

手やら肩やら、おんぶでもなんでもしようと意気込んでいると、不意に手を握られ、声にならない悲鳴を上げる。

「うむ!これで問題ない!」
「あ、、あ…あぁ……きょ、杏寿郎さん」
「少し顔が赤いぞ、A」

少し笑って煉獄さんが言った。
困る。困ってしまう。

こんな不意打ち聞いてない。
煉獄さん口説いてやる!とか意気込んでたけど、こんなレベル高い事されたら困ってしまう。


辺りは真っ暗で。
夜で。
少し肌寒くて。

だけど、手が燃えるように熱を帯びていた。


煉獄さんを見つめていれば、煉獄さんが気付いて笑う。

「今、前を向かずに歩くのが流行りなのか?」
「いえ…」

私達は手は繋いでいるが、付き合ってはいないのである。


きっと煉獄さんは私の事妹とかそんな感じに思っているのだろう。
だからこんなにも平気でいられるんだ。
そう思うと少し悲しかったが、嫌われるよりはマシだと考えると、気持ちが楽になった。

ほのぼの第拾参話→←蝶第拾壱話



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古猫丸(プロフ) - yersk0402さん» これはこれはyersk0402様!!いつも胸きゅんコメントありがとうございます〜!!本当に嬉しくて、私もコメントを見た瞬間きゅんきゅんしっぱなしです!(/ω\)いつもコメントありがとうございます!!m(_ _)m (2020年12月1日 0時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» みゆ様ァァ!!ありがとうございます〜!!。゚(゚´Д`゚)゚。嬉し過ぎてなんと言葉に表せばいいのでしょうか!!とても嬉しくて励みになりっぱなしです!!コメントありがとうございました!!m(_ _)m (2020年11月30日 23時) (レス) id: a0dec71c2f (このIDを非表示/違反報告)
yersk0402(プロフ) - 煉獄さんにもっともっと愛されたーいです!ずっときゅんきゅん、しっ放し!あたしも心臓ばくばくです! (2020年11月30日 22時) (レス) id: 04e5911f66 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ - またまた来ましたヾ(*´∀`*)ノ お話が大好きで更新されるのを待ってました(*´ω`*) 今後がますます気になり過ぎて更新されるのを楽しみに待ちたいと思います(つ´∀`)つ (2020年11月30日 22時) (レス) id: ad229492c1 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - みゆさん» わぁぁぁ!!ありがとうございます!。゚(゚´Д`゚)゚。そう言っていただけると、やる気が出ます〜!!これからもよろしくお願いいたしますっ!!m(_ _)mコメントありがとうございますした! (2020年11月26日 3時) (レス) id: dd08b68fc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:古猫丸 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年11月3日 19時

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