第5.7話 二剣山の一角 ページ8
「あれは……。そうか! ここは沈んでしまった夜鳴島だったんだ」
「あれが夜鳴島……じゃぁ、あそこに
お父さんとお母さんは居た……? 私はあそこで生まれたの?」
『──あらわれたのは島の一部だ』
タイが私達よりもさらに上空で言った。
『夜鳴島の一番高い山、二剣山の一角だ』
彼が指差している山は、名前の通り、
二振りの剣がするどい切っ先を天に向けているようだった。
〜・〜・〜
島を囲む波が静まった頃、私は海に浮かぶ
小さな黒い点を発見した。
「あれは……何?」
もっけが慎重に海面に近付き、叫んだ。
「船だ!」
「人が乗ってるわ!」
小さな漁船の上に、人が一人倒れているのが見えた。
操縦が効かなくなった船は、まるで木の葉のようだった。
波にのまれ、転覆していないのが信じられない。
「何て無茶な事を……」
「よし、ぎりぎりまで近付くから助けてやってくれ」
もっけはそう言うと、急降下した。
しかし、波がはげしく高く
海面から七、八メートルほどまでしか近づけない。
これ以上降りると、波にさらわれる危険がある。
私は、船に横たわった人を見て驚いた。
「女の人みたい……」
確かめようと、身を乗り出せば更に驚いた。
「都和子先生……!?」
私がそう呟いた次の時には、もっけの背中から海に飛び込んだ。
「「A!!」」
もっけとスネリは慌てた。
それで、もっけが船上めがけて降下しようとした途端
大波にのまれて二人共沈んでしまった。
第5.8話 都和子先生との出会い 祝130個目→←第5.6話 彼の名前
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ナビ・ルナキャラの名前の由来って?
キムナ=キジムナーから
4人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:フェイル | 作成日時:2010年12月8日 21時