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第5.20話 私の役目 ページ21

私は膝まづき、木陰に横たわったスネリを見ると、
目を閉じたまま、頭を揺らすのがわかった。

口がわずかに開いて動く。


「駄目よ。私達の事は良いから。Aには役目がある……。」


そう言っていた。
私は涙を堪えると、タイ兄をきっと見据えた。


「タイ兄、どいて。動けるうちに、妖界への道を作りたいの」


私の言葉を聞いて、最初は顔を歪ませた。
たぶん、また『そういう風に呼ぶな』と言いたかったのだろう。

しかしその言葉をのみ込んで、代わりに


『スネリともっけを、妖界へ返すんだね』


と言った。

私はそれには答えず、もっけをスネリの横へ寝かせると、
時間をかけて印を結び始める。


「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前」


唱え終わると、左手を高く掲げた。

ペンダントが輝きだすと
夜空が歪み、妖界への道が黒い口を開けた。


「弱った体は、妖界へ行けば治るでしょう。
どうか、あちらの世界でのんびりと過ごして下さい」


震える足を無理に動かし、ステップを踏む。


「天蓬、天内、天衝」


私のステップは、少しずつスネリともっけの元を離れ


「天輔、天禽、天心」


やがて、カザンが横たわった場所まで来た。


「天柱、天任、天英」

『まさか!』


タイ兄の言葉を無視して、ステップを踏み続けた。

第5.21話 『土』の玉→←第5.19話 妖界へ返す事


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作者名:フェイル | 作成日時:2010年12月8日 21時

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