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第5.11話 都和子先生と姉さん ページ12

「A、貴方のその目……そっくりだわ」

「!!」

「……私には隠さなくて良いのよ」


都和子先生は私に顔を寄せた。

今の私は、彼の事よりも
全てを知っていそうな都和子先生が怖かった。

私を育ててくれた親のような存在なのに。


「今まで言えなくて御免なさい。私は、貴方の叔母なのよ」

「えっ……?」

「貴方のお母さん、レンメイの妹なの。私は都和子という
人間界の名前の他に、レンスイという妖怪名を持っているの」


都和子先生の綺麗な目がうるんでいる。


「レンスイ様は、レンメイ様に本当に良く似ていらっしゃいます。
最初にお会いした時は、レンメイ様かと思い驚きました」

「おいらも驚いた。まるで、レンメイ様が生き返ったのかと思った……」

「レンメイ様は妖界に居ても、
いつもレンスイ様の事を気にかけていらっしゃいました」


スネリが言うと、都和子先生は頷きながら
私の手を強く握りしめた。


「お姉さまはいつも皆を愛し、大事にする。
優しい方だった。本当に強い人だったのよ、A」


私は幼い頃に、別れ際に都和子先生が言っていた事を思い出した。


「『ゆるせる心と、周りの人を好きでいること』……」


あの時の姉さんと同じだった。都和子先生と姉さんは似ている。
そりゃあ外見は全然違うけど、言う事は同じようなものだった。

それは、母レンメイの人柄そのものだったみたいだ……。


「私は貴方のお姉さんに会ったことがあるの。
それで、その言葉をその子に教えた」


そうか……だから……。
都和子先生は、タイに対しても同じように暖かい眼差しを向けた。


「タイ。生きていてくれて良かった」


彼は相変わらず、きつい視線を投げかけるばかりだった。
その次に都和子先生は、私の目を覗き込むようにして言った。


「A、長い話になるけど、聞いてね」


それで、都和子先生の説明が始まった。

第5.12話 レンスイの過去→←第5.10話 引っかかる事・不安な気持ち


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作者名:フェイル | 作成日時:2010年12月8日 21時

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