85話 円堂side ページ39
相手がもう近くまで来ているというのに、Aから目が離せなかった。
「マーレマーレマレトマレ…マーレマーレマレトマレ…」
ふと相手の監督の呪文が耳に入り、一方で頭の中では、秋とAの言葉が蘇る。
じゃあ、呪文に秘密が？
怖くて聞かないようにしていたからね
意識を戻して走って来るAを見ると、何かを呟きながら走っていた。
その唇の動きをみると、
う…お…え…
う…ご…え…
う…お…け…
うごけ！
そうか、"動け"か！
それじゃあ…
監督の呪文を繰り返して言う。
もし、あってあるのなら…
「マーレマーレマレトマレ…マーレマーレマレトマレ…」
呟いている間にも相手はDF陣を抜いて行き、考える時間が短くなっていく。
そして、やっと解けた。
「マーレマーレマレトマレ…"止まれ"！？そうか、そうだったのか！」
「マレトマレ！」
「トドメだ！」
気付いた俺は、思わず叫んだ。
「ゴロゴロゴロドッカァーンッ！！」
叫び声はグラウンド全体に響き渡り、相手はそれに気にせずシュートを撃った。
足は動けるようになったけど、ゴッドハンドじゃ間に合わない。
「だったら、"熱血パンチ"！」
シュートをなんとか防ぎ、弾き出されたボールをキャッチした。
今なら分かった、あの言葉の意味が。
人のサポートもあって試合をしているんだよ
人のサポート…
つまりは、あの監督の呪文だということだと
《止めました円堂ー！幽谷のファントムシュートを止めましたー！》
『守、分かったんだね！』
Aや風丸、壁山、栗松が駆け寄って来る。
「円堂、お前…」
「へへっ。見たか、俺の熱血パンチ！」
「あぁ！じゃなくて、どうして動けたんだよ！？」
「か、風丸さんも動けているっス」
「壁山、お前も動けてるでヤンス」
「えぇ！？」
自分たちが動けていることに3人は気付いた。
その様子に微笑むAを見て、感謝の気持ちでいっぱいだった。
ありがとな、A
お前は、俺たちの
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uzuki(プロフ) - いつもコメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年8月7日 23時) (
レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
Niki(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！！これからも頑張ってください！！応援しています！！！ (2018年8月6日 7時) (レス) id: bdf48fdb68 (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！今後の展開にご期待下さい！ (2018年7月23日 23時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
アイスプリンス(プロフ) - シリアスな展開になってきて、続きがとても気になります！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: b41235959c (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！Part2も頑張って更新します！ (2018年7月18日 22時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzuki | 作成日時：2018年7月17日 23時
