83話 ページ37
ハーフタイムが終わり、両チームはポジションに着く。
そして、後半開始のホイッスルが鳴る。
《いよいよ後半のキックオフです！》
染岡は豪炎寺にボールを渡し、共に上がろうとする。
だが、豪炎寺は後ろにいる少林寺にパスを渡した。
これには雷門中サッカー部も驚いた。
「何してるんだ！」
「なんでファイヤトルネードを撃ちに行かないんだよ、豪炎寺！」
染岡と円堂は叫ぶ中、本人は冷静に呟いた。
「闇雲に撃ってても勝てない。まだだ、まだ早いんだ」
視線の先にいる鉈とそれを見つめる豪炎寺の様子を交互にAは見ていた。
「チッ、腰抜けめ。少林、来い！」
染岡は少林寺に声をかけ上がろうとするが、尾刈斗中の選手2人が立ちはだかる。
前半での染岡のプレーに警戒してマークを付けてきたのだろう。
「半田さん！」
少林寺から半田はパスを受け取ると、2人にマークされているはずの染岡にパスを出した。
もちろん染岡は思うように受け取れず、相手にブロックされた。
そんなプレーに納得のいかない少林寺と栗松が半田に迫る。
「半田先輩！なんで豪炎寺先輩にパスしないんですか！？」
「豪炎寺さん、ノーマークだったでヤンスよ！？」
「うっ…だってあいつにボール回したってシュートしないだろう！それに、Aだってマークされてるし！」
『だからって、敵のいるところにボールを渡す？そんなの、ボールを取って下さいって言ってるのとおんなじだよ』
3人の元にAが駆け寄る。
『真一、点を取りたいのは分かるよ。でも、先のことよりも今のことを生かさなきゃ、シュートまでに繋がらないよ』
「…ごめん」
半田が謝ると、染岡が声を上げた。
「次は決める。黙って俺にパスを出せばいいんだ」
苛つく様子を見せる染岡に何かを思ったのか、少林寺と栗松は顔を見合わせ頷いた。
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uzuki(プロフ) - いつもコメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年8月7日 23時) (
レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
Niki(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！！これからも頑張ってください！！応援しています！！！ (2018年8月6日 7時) (レス) id: bdf48fdb68 (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！今後の展開にご期待下さい！ (2018年7月23日 23時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
アイスプリンス(プロフ) - シリアスな展開になってきて、続きがとても気になります！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: b41235959c (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！Part2も頑張って更新します！ (2018年7月18日 22時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzuki | 作成日時：2018年7月17日 23時
