82話 夢主side ページ36
少し間を開けると苦笑しながら答えた。
『みんなはゴーストロック以外で変なことに気づかなかった？』
「ゴーストロック以外…でヤンスか？」
「何だろう…」
鉄平と歩の一年生が頭を抱えて試合の様子を思い出す。
「あっ、あの監督が呪文を呟き始めてからだったよな。尾刈斗中が変な動きをし出したのって」
「言われてみれば、確かに…」
「じゃあ、あの呪文に秘密が？Aちゃんはどうやって動いていたの？」
守と春奈が地木流の呪文に気付き、秋は私が動けたことに不思議な顔をした。
『さぁね。あの時、怖くて聞かないようにしていたら。でも、これだけは言える。
呪いなんてありはしない』
「でもよ。それじゃ、動けなくなった根拠がないじゃないか」
真一の言う通り。
動けなくなった根拠がない限り、それは呪いとしか言いようがない…
"ただ見ただけの場合"だけど
『…みんなに言いたいことがある。これを頭に入っていれば、ゴーストロックを打破することができる』
みんなの視線がさらに集中する。
『目の前で起こっていることをそのまま見て対処するんじゃない。守の言う通り、相手の技に裏がある。考えなきゃ、この試合には勝てない』
そう言うと、全員が頭に疑問符を浮かべた。
『それと、もう一つ。グラウンドにいる選手だけが試合をしているんじゃない。人のサポートもあって試合をしているんだよ』
「おいおい、全く意味が分からねぇんだが…」
「うーん…そのまま見るな、グラウンドにいる選手だけが試合をしているんじゃない…ますます分からなくなってきたなぁ」
竜吾は眉をひそめ、マックスは言葉を繰り返すが分からず頭をかく。
他の人の反応もそれと似たようなものだった。
「答えは試合中に見つけるしかないな。とにかく、ボールを取ったらすぐFWに回してシュートチャンスを増やすんだ。まだまだ1点差、必ず逆転しようぜ！」
「お、おいっス！」
キャプテンの掛け声に塀吾郎は答えた。
今回は副キャプテンの私が気付くことなんじゃない
これは、キャプテンの守が気付かなきゃいけない
私はそのきっかけにすぎない
守、ごめんね
大切な試合なのに、試すようなことをして
雷門中キャプテンの姿を
あの2人に見せつけなきゃいけないんだ
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uzuki(プロフ) - いつもコメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年8月7日 23時) (
レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
Niki(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！！これからも頑張ってください！！応援しています！！！ (2018年8月6日 7時) (レス) id: bdf48fdb68 (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！今後の展開にご期待下さい！ (2018年7月23日 23時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
アイスプリンス(プロフ) - シリアスな展開になってきて、続きがとても気になります！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: b41235959c (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！Part2も頑張って更新します！ (2018年7月18日 22時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzuki | 作成日時：2018年7月17日 23時
