79話 ページ33
幽谷が叫ぶと、異変が起きた。
「あ、足が！」
「う、動かないっス！」
影野と壁山だけではない。
雷門中サッカー部全員があのDVDと同じように動けなくなったのだ。
『みんな、何で動かないの？』
「！？何故だ…！？」
1人だけ。
Aだけが動いていたことに幽谷をはじめとする尾刈斗中は驚いた。
『シュートは撃たせないっ！』
「刹那の光…ヤバイな…！」
Aをマークしようとするが、光の如く抜いて行き、誰も抑えることができず、味方のDF陣の近くまで来ていた。
それに焦る幽谷は更にスピードを速め、シュート体勢に入る。
「"ファントムシュート"！」
「マーレマーレマレトマレ…！」
撃たれたシュートを円堂が止めようとするが足が動けず、ゴールを許してしまった。
ホイッスルが鳴ると影野と壁山は動けるようになったのか、地面に膝をつく。
《幽谷のシュート炸裂！2対1、尾刈斗中点を返しました！》
『くっ…もう少し速ければ！』
悔しそうに顔を歪めるAにポジションへと帰る幽谷が隣を通る。
「さすが、日ノ宮先輩。刹那の光の異名は伊達じゃありませんね。ボールを取られるかと焦りましたよ」
『……』
「そう睨まないでください。日ノ宮先輩の表情、可愛かったですよ？もっと見せてください、ね？」
そう告げると背を向けて去ろうとするが、背後から肩を掴まれる。
『残念だけど、その顔はもう出さないよ』
「強がっているんですか？」
『…こっちを向いて。私が強がっていると思う？』
幽谷が振り向くと、先程とは違う目付きで睨んでいた。
「本気の目…ですね。でも、ゴーストロックの打開策がない限り、勝てませんよ？」
『いや、分かった』
「分かった…？」
『なんとなく…でも、分かった』
「それじゃ分かったことになりません。なんとなくじゃ、勝てっこないですよ？まぁ、頑張って抗ってくださいね、日ノ宮先輩？」
そう言って、幽谷はポジションへと帰った。
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uzuki(プロフ) - いつもコメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年8月7日 23時) (
レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
Niki(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！！これからも頑張ってください！！応援しています！！！ (2018年8月6日 7時) (レス) id: bdf48fdb68 (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！今後の展開にご期待下さい！ (2018年7月23日 23時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
アイスプリンス(プロフ) - シリアスな展開になってきて、続きがとても気になります！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: b41235959c (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！Part2も頑張って更新します！ (2018年7月18日 22時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzuki | 作成日時：2018年7月17日 23時
