67話 ページ21
あれから数日後。
染岡のシュートは日を重ねていくごとに威力だけでなく、コントロールができるぐらい成長した。
『竜吾、今の感じだよ！』
「よーし！いいぞ、染岡！もう一回やってみようぜ！」
染岡のシュートを受け止めた円堂は、ボールを遠くに投げる。
ボールが送られてきてAは上がり、何度目か染岡にパスを出した。
『いっけぇえっー！！』
「染岡！！」
「染岡さん！！」
それを受け取った染岡は、一緒にサッカーをしてくれる仲間の為に想いを込めてシュートを撃つ。
だが、それはただのシュートではなかった。
青い龍が出現し、吠えながらゴールへと向かう。
突然のことに円堂は反応できず、ボールはゴールへと入った。
染岡のシュートに全員が呆気に取られた。
「スッゲェ…」
「今までのシュートと、まるで違う…！」
「今何かドラゴンがガッーと吠えたような…」
「僕もそんな感じしましたよ…」
栗松と風丸が驚き、手でドラゴンが口を開く表現をする半田、それに少林寺が頷いた。
『やったんだ…竜吾！』
シュートが完成したにもかかわらず一言も発さない染岡に、Aは駆け寄る。
それに続き円堂や他の部員も染岡に駆け寄った。
「染岡、スッゲーシュートだったな！」
「これだ…これが俺のシュートだ！」
「あぁ、やったな！」
『今のカッコよかったよ！』
「なっ！？///」
Aは興奮のあまり、横から染岡の腰に抱きつく。
「おっ、おいっ！Aっ！」
『あっ、ごめん。つい…』
ハッとした顔になると、腰から離れた。
「いっ、いやっ、別に…ありがとな」
抱きつかれた本人は顔を真っ赤にするが、すぐに真っ青になる。
ただならぬ殺気が背後から伝わってくるのだ。
「「「そ・め・お・か？」」」
風丸、半田、松野がにこやかに染岡の肩を掴む。
「どうしたんだ、こっち振り向けよ？」
「…いや、遠慮しとくぜ」
「嬉しい思いしただろうな？」
「…してない」
「今だって、鼻の下が伸びてるぞ？」
「はぁっ！？伸びてねぇよっ！」
Aに聞こえないぐらいの声で耳元で囁く3人に、若干嬉しさに浸りながら染岡は答えた。
『なんの話をしているんだろう？』
「さぁ、分からないでヤンス」
「気になるっスねぇ」
一方で、4人の話が聞こえないAと1年生はその様子を眺め、円堂は胸に手を当てて何かを考えていた。
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uzuki(プロフ) - いつもコメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2018年8月7日 23時) (
レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
Niki(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！！これからも頑張ってください！！応援しています！！！ (2018年8月6日 7時) (レス) id: bdf48fdb68 (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！今後の展開にご期待下さい！ (2018年7月23日 23時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
アイスプリンス(プロフ) - シリアスな展開になってきて、続きがとても気になります！これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年7月22日 23時) (レス) id: b41235959c (このIDを非表示/違反報告)
uzuki(プロフ) - ありがとうございます！Part2も頑張って更新します！ (2018年7月18日 22時) (レス) id: e17308d430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uzuki | 作成日時：2018年7月17日 23時
