#28 サイナン ページ30
「………っ…」
腕を縄でくくられる。
「平和島静雄。
折原臨也。
門田京平。
そんで、六条千景。
災難ですねー、こんな顔ぶれと知り合いになるなんて」
「………その人たちの事を、悪く言わないで下さい」
憤りと、恐怖。
恐怖を出さないように、なるべく静かに、落ち着いて発言する。
「……そういう健気な姿勢は嫌いじゃないですけど、貴方は俺達に、人質として捕まってるんですよ？
その事、分かってますか？」
「……分かってますよ。
これは、貴方の計算間違いです。
………私を助けに来る人なんて、誰もいませんから。」
あわよくば、誰も助けに来ないで欲しい。
私のせいで、誰かが傷つくなんて絶対に嫌だから。
ここで、怪我するのは私だけでいい。
そう、覚悟をきめた時。
慌ただしく、扉が開く。
「黒沼くんっ!!!なにしてるんだよ!!!
どうして、一般の人まで巻き込んでるんだ!!!!」
怒りながら、私の方へ近づいてくる。
「す、すみません……!!!
怪我、してないですか!?」
「え、えと……」
「あ、竜ヶ峰帝人…って言います。
木谷、Aさんですよね？
本当に、すみませんでした。」
縄を解かれ、頭を下げられる。
「もー、先輩、タイミング悪いですよー」
「良いも悪いもないだろ!!
どうして、一般の人まで巻き込んでるんだ!!!」
どういう事だろ。
仲間割れ……?いや、何かが違う。
ブルースクウェアの、リーダー……
黒沼、青葉………
竜ヶ峰帝人………?どこかで……
……………ダラーズ……
そうだ、竜ヶ峰帝人……ダラーズの、創始者……
………この人が………?
人の良さそうな、ただの学生。
そんな風にしか見えない。
マジマジと見つめてみても、驚いた様に、こっちを見つめ返している。
ダメだ、混乱する。
もう、考えなくても良いんじゃないか。
私は静かに、意識を手放した。
この事が夢であって欲しいと願いながら。
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みゃあ(プロフ) - 臨也さんがいいですっっ！ (2015年3月29日 15時) (
レス) id: 731c694af3 (このIDを非表示/違反報告)
たかと - 紀田君でお願いします〜〜 (2015年3月25日 1時) (レス) id: 05d7bebd35 (このIDを非表示/違反報告)
SuZu - 紀田でおねがいシャス！ (2015年3月19日 21時) (レス) id: cc6b211aa2 (このIDを非表示/違反報告)
アスナ(プロフ) - シズちゃんでお願いします！これからも頑張ってくださいね! (2015年3月18日 22時) (レス) id: d24474e93e (このIDを非表示/違反報告)
鐚璃蒭 - はじめまして！鐚璃蒭といいます。とても面白いです！臨也さんでお願いします (2015年3月18日 18時) (レス) id: 440bf90897 (このIDを非表示/違反報告)
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