【drrr!!】この街は、田舎出身の私に優しくない。

#24 コスプレ ページ26

「…………えーっと……これは……」


「ん？もちろん、saoのアスナだーっ!!!」

「くーっ、やっぱ似合うっすねー!!」


突然、試着室？に服と一緒放り込まれて、そのまま試着室？の扉を閉められた。

なので、仕方ないからその服を着たのだ。

なのに、異常に露出が多い。

胸が余っているし、スカートが短い。

一種の拷問かと疑うくらいだ。

「あ、あの、そろそろ着替えても……」

「だーめ!!!

ほら、そのまま!!!イベント行くよ!!!」

「ま、待って下さい!!!このまま外に出るんですか!!!?」

それだけはなんとしても避けたい。

「そう!!!イベント行くよ!!!」

「門田さあああああん!!!」


「ヤメロ」


二人の頭が、門田さんの手で叩かれる。

「あのなぁ、Aはお前らとは違………――――」

「だって門田さん!!!よく見てください!!!

ほら!!!」

そう言って、門田さん達は私の方を見る。

すると、狩沢さんが門田さんに言う。

「あの、布地の余った胸!!!」

「………っ!!!」

慌てて胸元を隠す。

「あの、細く柔らかそうな太もも!!!」

「ひ…!!!?」

「白く、細い腕!!!」

「う、わあ!!!?」

「引き締まったお尻!!!」

「………!!!!」

「とまぁ、これがAちゃんの魅力だぁ!!!」

「か、かかか狩沢さん!!!!!」

「さ、次はこれ!!!いってみよう!!!!」

「門田さん!!!と、止めてくださ…―――


………門田、さん？」

門田さんは、ぼんやりとしていた。

話しかけても、返事がない。


「か………門田さん……?」


「……っ…!!!!!」

門田さんは、顔を赤くすると、そのままワゴン車に戻っていった。

「………あ、あれ………?」

私、何かしたのかな。

「さあ、続き続き!!!」

「布地が少なすぎます!!!!」

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