【drrr!!】この街は、田舎出身の私に優しくない。

#22 イモウト ページ24

「………あ、ありがとうございます」

「いえ、遠慮せずに飲んでいいのよ」

大きく頷いて、紅茶を飲む。

「……!!!お、おいし…!!!」

「そう言ってくれると、嬉しいわ」

いい匂い、美味しい紅茶。

ごくごくと飲める。

「私、お菓子作れるんです!!!

今度、お茶菓子作って持って来……―――」


「………貴女は。」


女の人の手が、頬に触れる。

「……?」

「……とても、純粋なのね。

可憐で、純粋で、穢れていない。


私の、弟に似ているわ。」


温かい、女の人の手が、とても心地よい。

「えへへ……私も、お姉さん欲しかったなぁ」

「………矢霧波江。私、矢霧波江と言うの。

私の、妹代わりになってくれないかしら」

「……………ん？」

「貴女の名前は、なんと言うのかしら。」

「あっ、えっ、木谷、Aです……」

「そう。

私の、もうひとつの癒し。

A………大好きよ……」


波江さんに、変なスイッチが入りました。


その後、帰ってきた臨也さんにより強制退場した波江さん。


臨也さんはゲラゲラと笑ってます。

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