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#11 マサオミ ページ12

「………はー……」

狩沢さん、遊馬崎さん、門田さんたちや、オリハラさんも予定が入った、と全員行ってしまった。

「うーん…」

どうしたらいいんだろうか。このままじゃ、本格的に迷ってしまう。

とりあえず、オリハラさんの家を探さないと。

いや、まずは……



「……………A…………?」



驚いたような声を出す、その青年にはなぜか見覚えがあった。

真剣な顔をして、こっちに駆けてくる。

金髪で、つり目な………

「正、臣くん…………?」

「お前っ、この2日間、どこで何してたんだよ!!!

心配、したじゃん………!!!」

震えている正臣くんに抱きしめられる。

掠れた声で、名前を呼ばれる。




『それに、紀田くんが君を歓迎するとは思わないからねぇ』


『………え……』

『いくら幼なじみだからって、紀田くんだって面倒事は避けたいはずだよ?

それに比べて、この案は誰にも迷惑はかからない。

これ、なかなかいい方法でしょ?』



………でも、私は、歓迎される訳がないって、知ってしまったから。

この暖かさも、この必死な声も、偽物だって、知ってしまったから。

「………ごめんね、正臣くん。

お母さんが、無理矢理私の事、押し付けちゃったんだよね?」

「……!!!!?違っ……!!!」

「ごめん、ごめんね

私なら、大丈夫だよ。

お母さんにも連絡しとくし、

本当に、ごめん」

「………何で……?!!!

誰かに、言われたのか?

俺は、Aを歓迎するから…!!!」

腕の力が、強くなる。

「………嘘なんて、吐かなくて大丈夫だよ。

ちゃんと、知ってるから。」

「知ってるって、何だよ……!!!

俺は、俺は……………!!!!!」



「『お前を歓迎なんてしていない』、でしょ?

君って、面倒事嫌いだもんね?」



「お、オリハラさん……!!!」

「……!!!臨也さん、こいつに、何か吹きこんだんすか」

冷たく、鋭い声。


「俺は、こいつを歓迎します!!!

俺の家に、ちゃんと迎え入れます!!!」


「え…………」

「無駄だよ。

その子、俺の家のお手伝いってやつだからねぇ」

「………!!!!

こいつは、真っ当な奴です!!!

…………巻き込まないで、やってください」

「約束は出来ないかなぁ」

「……ッ…!!!!」

正臣くんが、オリハラさんに掴みかかる。

「ま、さおみくん!!!?」

「アンタ………!!!


どんだけ、俺の大事なモン、奪うんだよ…………!!!!」


悲痛な声を出した正臣くんは、痛々しいほどだった。

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みゃあ(プロフ) - 臨也さんがいいですっっ! (2015年3月29日 15時) (レス) id: 731c694af3 (このIDを非表示/違反報告)
たかと - 紀田君でお願いします〜〜 (2015年3月25日 1時) (レス) id: 05d7bebd35 (このIDを非表示/違反報告)
SuZu - 紀田でおねがいシャス! (2015年3月19日 21時) (レス) id: cc6b211aa2 (このIDを非表示/違反報告)
アスナ(プロフ) - シズちゃんでお願いします!これからも頑張ってくださいね! (2015年3月18日 22時) (レス) id: d24474e93e (このIDを非表示/違反報告)
鐚璃蒭 - はじめまして!鐚璃蒭といいます。とても面白いです!臨也さんでお願いします (2015年3月18日 18時) (レス) id: 440bf90897 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐野。 | 作者ホームページ:なし。  
作成日時:2015年2月15日 18時

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