玖 ページ10
「……あぁ、お前たちを信じる
Aの精神面が戻り次第、任務復帰はさせるから
お前たちも傷だらけなんだから治療に専念しろ
Aに他の柱と戦うけじめがついたらそっちに向かわせてやるから
死ぬんじゃねぇぞ、」
「「…………っはい!!!」」
隊士も帰らせたし……
とりあえずはAだな
ガラッ
「A、起きたのか」
『…………泣いてた』
「おー、あいつらな
お前が何もしてないって俺に証明しに来てくれたんだよ
他の柱も馬鹿だよな、Aがそんなことするはずねぇってどっかでは思ってんのにな
お前も十分な馬鹿だけどよ……
なぁ、A。
俺はいつだってお前の味方だからよ、隠し事は無しにしようぜ?」
『……でも、私本当にあの日は……「そうじゃねぇよ」
……………………え?』
「記憶……無いんじゃねーの、
鬼殺隊に来てから……んや、その前からずっと。」
俺の口から出た言葉にあまりにも驚いたのか、口を開けて固まったあと、
泣きながら震え出すA
『…………なんで、どうして?』
「誰がお前のこと育ててきたと思ってんだ
……宇髄天元様だぞ、覚えとけ馬鹿A
んな重要なこと隠してんじゃねぇよ……、」
『………………っ、ごめんなさい…
私、本当はあなたのこと知らない…さっき来てた人たちも私を打った人たちも
助けてくれた人も、この家も
どうしてここに居るのかも……全く覚えてないの……っ、
日記を読んだのだけど、皆が言うあの日のことが書かれていなくて……っ!
何をしたのかも、わから……なくて……っ
________ごめん、なさい……っ』
声を震わせて涙を流すA
その小さな背中にデカい荷物背負わせて……ほんと、何やってんだか
Aが言えない環境を作り出したのも
こんなになるまで放置したのも全部
俺じゃねぇか…………っ
「今日は何日目だ?」
『6日目……』
「日記、ちゃんと書いとけよ。
飯作ってくるから」
『……はい、』
んで、この先どうするかだな。
明日1日休ませて
次のAを………………って、
んだよ、AはAだろ……ふざけてんのか俺……
どう接したらいいかわかんねぇに決まってんだろ……
俺の事本当に覚えてねぇのかよ
ふざけんな…………忘れんなよ……
______思い出せよ
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ぽてと(プロフ) - 続編?おめでとうございます。こちらも号泣きて読ませてもらいました。素敵な小説ありがとうございます。 (2021年4月14日 5時) (レス) id: 1b62a14c7d (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 今日正確には昨日読み始めたんですけど泣きっぱなしでした!すっばらしい作品です><更新がんばってくださいお体に気をつけて!!!! (2020年12月7日 0時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 波さん» わわっ、いつもありがとうございます!期待に応えられるよう頑張りたいと思います! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます、これからも頑張りますね! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
波(プロフ) - 続編?新作?おめでとうございます!!!いつも楽しみにしていたのでとっても嬉しいです、、、!!これからも応援しています、頑張って下さい! (2020年12月1日 18時) (レス) id: e7a357962e (このIDを非表示/違反報告)
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