陸 ページ7
「Aちゃんがぁ…っ!」
それからどんどん、愛奈は日々Aの事を言うようになった
ーー
「またAちゃんがぁ…、」
皆もどんどん、Aから離れてった
ーー
「……………怖いよぉ…っ」
ある日愛奈は涙を流した
「…っ、白夜!いい加減にしてくれ!!」
なぜ煉獄が声を荒らげたのか、
それもきっと、愛奈を信じたんじゃなくて
否定すれば愛奈を信じなくて済むのに
我慢して否定しないAに苛立ったからだと思う
『…………………、ごめん、なさい』
俯いて細い声を口にするA
きっと、俺しか知らない仮面の下では困った顔して
無理して笑ってんだろうな
どうしてそこまでしても責めないのか
他の柱達も限界だったと思う。
…そんな時にあの事件が起こった
「カァッ_カァッ___
上弦ノ伍と戦闘ノ上
哀柱意識不明の重体 稲荷柱重症混乱の言動有り」
「Aっ…!!!!」
『…いやっ、嫌!!やだ!来ないで!!
ちがう、殺さないで………っ
もう、あんなところ…嫌っ!!!
っ!触るな!!!!!』
誰を見ても混乱して血だらけのまま泣き叫び
治療すらも出来ず、震えて逃げ回るA
一体どうしたってんだ?
「A、落ち着け
身体痛いのも仲間が大怪我したのも辛いのも困惑してるのもよくわかるから、
手当だけでもさせてくれ…
何もしねぇから、大丈夫。
…………な?」
『うそっ、嘘だ
私……
だって、だって大人はいつも……いつも嘘つく
嫌だ、怖い…………お願い…近づかないで…っ!』
「A、大丈夫。
ド派手に泣き喚いたって痛いのは治んねぇから。
地味に黙っときゃ隠が手当してくれるし、胡蝶が………「音柱様、
蟲柱様は稲荷柱様の手当は行わないと…」
……………………はぁ、?
__ッチ
なら俺がやる、お前ら他の柱呼んでこい」
「「「御意!」」」
怯えるAの震えが収まるまで、優しく頭を撫でて心音を合わせながら抱きしめる
「大丈夫だ、俺はお前の味方だから。
何があっても、」
『………ほ、んと?
信じて………い、いの?』
弱々しい手で俺の隊服を掴むと
安心したのか意識を手放すA
「ほんとお前………どうした?」
隊服を脱がせて、ホワイトシャツのボタンを下から開けていく
流石に全部脱がせたらこいつ泣く
505人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽてと(プロフ) - 続編?おめでとうございます。こちらも号泣きて読ませてもらいました。素敵な小説ありがとうございます。 (2021年4月14日 5時) (レス) id: 1b62a14c7d (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 今日正確には昨日読み始めたんですけど泣きっぱなしでした!すっばらしい作品です><更新がんばってくださいお体に気をつけて!!!! (2020年12月7日 0時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 波さん» わわっ、いつもありがとうございます!期待に応えられるよう頑張りたいと思います! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます、これからも頑張りますね! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
波(プロフ) - 続編?新作?おめでとうございます!!!いつも楽しみにしていたのでとっても嬉しいです、、、!!これからも応援しています、頑張って下さい! (2020年12月1日 18時) (レス) id: e7a357962e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ