弐拾弐 ページ23
ガラッ
「Aー、起きてるかー……って
居ねぇのか?」
家のどこからも人の呼吸音が聞こえてこない
出かけたか?
居間を見ると紙が1枚机の上に置いてあった
綺麗で丁寧な字で
"任務に行ってきます"
そう書かれていた
任務の内容は?いつ帰ってくる?
なんて聞きたかったがここには居ないから聞けねぇし
…………………………ほんとすれ違うことしかねぇよな
街にでも行って土産買うか……
きっと腹空かして帰ってくんだろ
ーーー
ーー
ー
「おっちゃん、ここの串6本くれ」
「おっ、色男!久しぶりだなぁ!」
「…最近忙しくてな、w
美味い土産っつったらここしか思い浮かばなくてよぉ、」
「本当褒めるの上手いよなぁアンタ!んじゃ値引きしてやる」
昔から冨岡とよく来ていた屋台
店主は面白くて声がド派手に大きいおっちゃん
何も無くても値引きしてくれんだよな
「あいよっ!」
「おー、ありがとな!」
丁寧に包まれた土産を片手に街を歩く
見えるのは
つむじつむじつむじ…………頭のてっぺんばっかだなほんと
「おっ、」
目に映ったのは虹色に輝くド派手な星
「金平糖……」
「お、兄ちゃん買ってくか?」
A喜ぶだろうな……w
Aの喜んでいる顔を思い浮かべると口元が緩む
「あぁ、これ1つ」
「誰か大切な人に贈り物か?」
「まぁ、そんな感じだなw
相手がどう思ってんのかは知らねぇけどなwww!」
「良いんだよ若いうちは追いかけるのが1番だ」
それから毎回Aに金平糖をあげる事になるが
ド派手に毎回同じ反応なんだよな
本当に覚えてねぇんだって実感する
んで、Aの家に戻って夜まで待ったが帰ってくる気配は無く。
土産だけ置いて嫁達が待つ家に帰ってきた
「……それ、何かに巻き込まれたりしてないですよね?」
「…………………………あぁ?」
「天元様の耳に入らないような小さな任務なら、稲荷柱様なんだから早く終わるはずだよね?」
「そうだよな、こんな時間まで手こずる筈がねぇんだよ…」
探しに行くか…
「少し出てくる。朝には戻るから安心してろ」
嫁たちに伝え、屋敷を出ていく
Aの屋敷の方へ走っていると何かにぶつかった
…というよりつつかれた
「…!!頼…!?」
「宇髄ッ!Aガ」
505人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽてと(プロフ) - 続編?おめでとうございます。こちらも号泣きて読ませてもらいました。素敵な小説ありがとうございます。 (2021年4月14日 5時) (レス) id: 1b62a14c7d (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 今日正確には昨日読み始めたんですけど泣きっぱなしでした!すっばらしい作品です><更新がんばってくださいお体に気をつけて!!!! (2020年12月7日 0時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 波さん» わわっ、いつもありがとうございます!期待に応えられるよう頑張りたいと思います! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます、これからも頑張りますね! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
波(プロフ) - 続編?新作?おめでとうございます!!!いつも楽しみにしていたのでとっても嬉しいです、、、!!これからも応援しています、頑張って下さい! (2020年12月1日 18時) (レス) id: e7a357962e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ