弐 ページ3
『……………うぇ、まず』
「人がせっかく作ってやったんだから何も言わず食えよ…」
『………………………まずいもん、
まずい…………っのに』
赤みを帯びた丸い目からポロポロと音を鳴らすように大きな粒が落ちていく
…そんな不味かったか？？？？？
「……………んな泣くほど不味ぃか？」
『ちがう、違うの………
まずいけど、
っ…こんな、あったかくて優しいご飯は初めてなの』
鼻を赤くして俺に微笑むそいつを見ると胸が苦しくなる
無性に抱きしめたくなる
寂しそうに笑うこいつが堪らなく＿
『………う、ずい？どうしたの？
………………そんな、顔して』
「……………っ、お前本当なんなんだよ…」
熱い顔をおさえてしゃがみこむ
14のチビが綺麗だ？アホかよ
俺は20だぞ？？
ド派手に犯罪だ犯罪っ！！
でも本当にこうみると、幼いけど綺麗な顔立ち……………………っておい！
何考えてんだ…………
『……………………………？
…というか、私…お金持ってないけど………』
「はぁ？んなの要らねぇよ
ここでは貰ったもんとか、気持ちとか、全部自分自身の身体…まぁ命？で返すんだよ」
人に助けられたなら命持って人を助けりゃいいし、
優しくしてもらったなら相応のもの返せばいいし
鬼殺隊はそういうもんなんだよ、
鬼を殺すために戦うっつーより、守りたい人が居るから戦うに近いよな
『……………………っ、
からだで、かえす？？？？？』
「うっわ、お前言葉の意味違ぇから！！！
鬼殺隊は人を守る仕事してんの、人食う鬼をド派手に斬るんだよ
そこに拾われたなら命かけて鬼を殺して人を助けろってことだよ
わぁったか？」
『………………わかった、』
身体で返すって言ったらこいつ自分の服に手かけたぞ
…………でもそれしか、知らねぇんだろうな
「おいチビ、」
『なに？宇髄』
「お金とか命とか、それ以前に
ありがとうの一言で充分なんだわ、」
『…………………………ありがとう』
少し照れながらそう言うチビにまた胸が痛くなる
「どーいたしまして。」
『……………それと、名前
私………A。チビじゃない、』
「おう、Aな。
改めてよろしく、これからお前を鬼のように育てていくからな！！」
『えっ、勘弁してよぉ…！』
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ぽてと(プロフ) - 続編？おめでとうございます。こちらも号泣きて読ませてもらいました。素敵な小説ありがとうございます。 (2021年4月14日 5時) (
レス) id: 1b62a14c7d (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 今日正確には昨日読み始めたんですけど泣きっぱなしでした！すっばらしい作品です＞＜更新がんばってくださいお体に気をつけて！！！！ (2020年12月7日 0時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 波さん» わわっ、いつもありがとうございます！期待に応えられるよう頑張りたいと思います！ (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます、これからも頑張りますね！ (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
波(プロフ) - 続編?新作?おめでとうございます!!!いつも楽しみにしていたのでとっても嬉しいです、、、!!これからも応援しています、頑張って下さい! (2020年12月1日 18時) (レス) id: e7a357962e (このIDを非表示/違反報告)
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