拾漆 ページ18
『宇髄、私その
お面……買いに行きたいんだけど』
「あー、前落として割れたもんな
行くか、街」
『でも隊士に顔見られたくないんだよね』
「俺と歩いてるからってAだとはわかんねーだろ。
洒落込んで行こうぜ?」
『……うん!』
気分転換になればいいけどな
屋敷を駆け回って、香油やら着物やらめちゃくちゃ悩んでるA
まぁ、Aの歳ならこれが普通なんだろうな。
お洒落して街でて友達と遊んで……………………
もっと早くから教えてりゃ、こんなに苦しむこと無かったのか……?
『宇髄!これどっちがいい?』
「んー、赤」
『ありがとう!』
まじで可愛いなこいつ……
俺のために洒落込んでんのかなとか、考えたら心臓持たねぇわ!!!!!
いやまじで可愛すぎんだよ
『宇髄、準備できた……!
可愛い?』
「おう、ド派手に可愛いわ」
『……………………宇髄もかっこいいよ』
「………………………………………………、おう」
はぐれないように手を繋いで歩く
なんでこんなもどかしいんだ……?
ドクッドクッ
「……お前…心臓の音ド派手にヤバいことなってんぞ?」
『聞くなよ……阿呆宇髄』
前なんて余裕で手繋いで歩いてたし一緒に寝たりしたし
口付けだってしてんのになんでこんなに胸が苦しいんだよ
これもそれも全部好きだって自覚したからか……?
グルルルルっ
『…………』
「あー、、どっかで飯食ってからにするか?」
『……!私行きたい食堂ある!』
「んじゃそこ行くか、」
無邪気に笑うAに引っ張られながら年季が入った建物に入る
「あれまっ、Aちゃんかい?大きくなったね……!
そちらは彼氏さんかい?」
『久しぶり!おばちゃん、こっちは私の上司……?に当たる人。
かっこいいでしょ!』
「随分とまぁ色男ね……!」
「ん、ありがとよ
席はどこでも良いのか?」
「空いてる席ならどこでも!」
『宇髄、あそこ座ろ
私の好きな席なの!』
Aが座ったのは窓からは離れた暗めの個室
なのに机の上にあるカラクリを引っ張ると天井が星空になる
『綺麗……、
私自体がここ来たのは初めてなんだけどね、前の私が日記で凄いべた褒めしてたの!
前の私がみてた景色……綺麗だなぁ……』
「来て良かったな、ここなら人目気にせずお前も笑えるだろ」
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ぽてと(プロフ) - 続編?おめでとうございます。こちらも号泣きて読ませてもらいました。素敵な小説ありがとうございます。 (2021年4月14日 5時) (レス) id: 1b62a14c7d (このIDを非表示/違反報告)
あぷる - 今日正確には昨日読み始めたんですけど泣きっぱなしでした!すっばらしい作品です><更新がんばってくださいお体に気をつけて!!!! (2020年12月7日 0時) (レス) id: 9ae6da1d4e (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 波さん» わわっ、いつもありがとうございます!期待に応えられるよう頑張りたいと思います! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
やきべん(プロフ) - 瑠夢さん» ありがとうございます、これからも頑張りますね! (2020年12月1日 21時) (レス) id: e566a07046 (このIDを非表示/違反報告)
波(プロフ) - 続編?新作?おめでとうございます!!!いつも楽しみにしていたのでとっても嬉しいです、、、!!これからも応援しています、頑張って下さい! (2020年12月1日 18時) (レス) id: e7a357962e (このIDを非表示/違反報告)
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