【完結】7日経ったら忘れていいですか _3_【鬼滅の刃】

佰参 ページ10

『なんで可哀想だなんて……………初めて会った人に言われなきゃいけないの…………



私は頑張ってきたのよ………？なんで、可哀想なんて言われなきゃいけないの……………



辛かったね、なんて…………そんなの知らないくせにっ……………



お前らが思ってるよりも辛いんだよ…………っ』




｢…はぁ……馬鹿なのか？


普通じゃないだ？どう見ても普通だろ、

お前を否定してんのはお前自身だ、他の人に擦り付けるな



大体そんな面倒くさいことするくらいならぶつけたら良いだろう……………

そいつらも可哀想だと思ったから声を出した、

なら私は可哀想な人間なんかじゃないってお前も声を出せばいいだろ…………




A、お前は何を怖がってるんだ｣





愈史郎は私の事わかってくれると、理解して優しい言葉をかけてくれると思ってた




…………なんで、説教されてるの？




なんでそんな顔で私を見るの？







｢お前は何を俺に望んでるんだ…………




お前もそいつらと同じだろ





自分が望む相手じゃないと嫌、

自分が思ってるような答えが返って来なければ嫌

思い通りにいかなきゃしまいには全部忘れてやり直したいだ面倒くさいだ………………




子供のわがままか……………




………今のお前が1番面倒くさいな｣








心が割れたような音がした





溜め込んでいた物が一気に滝のように流れ出ていく



なのに声は出なかった、ただただ涙が溢れ出てくるだけ









｢泣いているお前にどう声をかけたら気が済む？


どんな俺で居ればお前は満足する？｣









愈史郎が言う通りだ






頭はずっと子供のまま変わんない

いつか自分が中心の世界が欲しいなんて夢見た頃と変わらない


1番求められるのが嫌だったのに、私も愈史郎に優しい言葉をかけてもらえるって期待して


その言葉を求めてた







…………本当はそうじゃない、愚痴を言いに来たんじゃない

違う、間違えた





本当は……………私………………





｢…………A、本音を言ってみろ｣









『…………………………ごめ、んな…さいっ』






そう言って俯く私にため息をつく愈史郎


わがまま言い過ぎたんだ…


愚痴ばっかりで呆れたんだ…………






…愈史郎怒ってる？怖い、前を向けない……






｢……………A、こっちを向け｣





私の予想とは全く違った優しい声を出すもんだから
驚いて顔を上げると、愈史郎は私をからかうかのように笑っていた

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