【完結】7日経ったら忘れていいですか _3_【鬼滅の刃】

佰参拾参 ページ41

『……………………ふーーー、そろそろ皆酔いさめてきた？』




｢うん、A大好き｣




『無一郎くんはそれが平常運転なのね。』






もう夕方だ………………






時間って過ぎるの速いなぁ………





『あと、6時間………………かぁ』







｢陽凪が迎えに来んの何時？｣






『4時間後ー』






｢まだ引越し先教えてくれねーの？｣






『私も知らないもん。列車乗ることは知ってるよ』






｢遠そうだな｣






『…………そーだねぇ』








4時間後に皆とバイバイして、その2時間後にはぜーんぶ忘れてるのか









『………………………』







｢……………甘えん坊か｣






『…うん』







皆が話している部屋の縁側で宇髄に抱きつく






｢ずるい｣





『おいで無一郎くん』





無一郎くんを抱きしめると、不死川が近付いてきた




｢…………………｣





『不死川、ほら』






両手を広げると、真顔でスっと腕の中に入ってくる不死川






こんな調子でみんなを抱きしめていく









『なーんか寂しいなぁ』







｢｢｢｢……｣｣｣｣







ポロポロと涙を流す皆






『いきなりどうしたの…………、』






｢…………Aと離れるなんて嫌です…


私は沢山Aに嫌なことをしました、とても後悔してます………


だからこそ、これからはそばに居て……支えてあげたかった………｣






『しのぶちゃん…』





｢ここに居る皆がきっとそうだ。


許されることではないとわかっている、最後までお前を信じることが出来なかったことを今は物凄く後悔している



ずっとAは俺たちを嫌わないでくれていたのに……………｣





『伊黒さん………



……………何回も言うけど、私全くって言ったら嘘だけど

そんなに気にしてないよ。






だって結局皆と一緒に居れてるもん、7日間だったけどさ


沢山お話出来たし、沢山笑った！それだけで十分だよ



離れたくない気持ちは私も一緒だよ、



けどね、忘れないでほしい

私だったから今は仲良く出来るけれど

心に深く傷を負う人だって居る、どれだけ叫んでも届かない辛さで自ら命を絶つ人だって居る。

その言葉が、思い込みが

切れ味の良い刃になるってわかっていてほしい。


もう二度と、これ以上の悲劇を産み出さないで

人を恨まないで

約束よ




まぁ、私がみんなから離れる理由はこの話と全然関係ないけどね



あんま気負わないでよ？ほら涙拭いて拭いて』

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