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佰参拾壱 ページ39

14日目






『よしっ!それじゃあ珠世さん、本当に長い間お世話になりました……、!

愈史郎も、髪ありがとう。

私今日は世界で1番可愛い気がする……w!』





「そりゃ…事実だからな。




ちょっとこっち来い、首かせ」







愈史郎が私の事を抱きしめたかと思えば首に何かが付けられた






「藤の花入りの首飾り




俺と珠世様のは藤の花が入ってないだけでお前とお揃いだ」







緑の宝石が光る首飾り


宝石を見ると本当に藤の花が入っていた






「鬼避けだ」






『………………………っ、愈史郎ぉ………




どうして最後までお前はそんなに優しいの……っ




離れたくなくなったじゃぁぁんっ!』







「俺としては離れたくなくなってくれた方が嬉しいけどな」






「愈史郎…………、?

今日はちゃんとお見送りしましょうと……」





「しますよ。






A、いってらっしゃい

お前が帰ってくるのを何年でも、ずっと待っている



ここはお前の居場所だ」






「そうですよ、それに私も寂しいですから


もしAさんを見つけたら迎えに行ってしまうかもしれません


いつでも私たちはAさんを待ってますから」








涙が滲んできた



顔を上げて両手でおさえて、深く呼吸をして





もう一度2人の方に顔を向ける








『………っ、珠世さん、愈史郎…、いってきます!』







「「あぁ/えぇ」」







さよなら、なんて言葉は必要なかった






最後、なんて別に言わなくても良かった。






いってきます、いってらっしゃい




それだけで良かったんだ







いつか、ただいまって言える日が来るのかな





ーーーー







ガラガラっ





「…………A、なんだその格好…」






『……………似合わ、ないかな?』






和洋服なんて着たこと無かったからな………



赤と白の矢羽柄の着物の上半分みたいなのに、赤色の、袴風スカート(膝上)



髪には勿忘草の髪飾り






「ド派手に似合ってる、可愛いな」






『…………ありがと。』




「Aちゃんいらっしゃい!みんな待ってるよー!」





『須磨ちゃんおじゃましまーす!


ほら行こ…、宇髄』





「おう」







ここに来る前に私の屋敷に寄ったから少し遅刻した




日記とか、日輪刀とか、隊服とか……羽織とか。




全部屋敷に置いてきた。








『うへぇ、もう飲んでるのね早』






「よォA」







『やっほー、不死川ー!!!』

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(プロフ) - 感動しました…!ちょっと、泣いちゃいました笑 (8月13日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
karion(プロフ) - 自分は飽き性なので最後まで読む事は滅多に無いのですが、久しぶりに最後まで飽きずに読めました!とても面白くそしてとても感動しました..めちゃくちゃ泣きました‼︎素敵な作品をありがとうございます‼︎‼︎ (5月16日 22時) (レス) @page50 id: d59aca9a13 (このIDを非表示/違反報告)
りおん(プロフ) - 本当にずっと涙が止まりません…何回でも何百回でもこの作品をこの1人の少女の人生を必ずみにきますね!!!この作品を作ってくれてありがとうございました!!! (2022年8月12日 6時) (レス) id: db88a71968 (このIDを非表示/違反報告)
アマリス(プロフ) - しのぶさん、本当最低だな。無一郎の奴も、主人公と和解すんな!!お前らにはその権利はねぇんだよ💢と思います。夢主さんは、すぐに記憶無くなったらすぐに鬼殺隊辞めるべきだったんですよ!!私は和解ENDなんて認めません!! (2022年5月23日 21時) (レス) @page46 id: 7d0074fb6d (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんちゃん - 素晴らしい作品に出会いました、この世にこの作品を生み出してくれて本当にありがとうございます。記憶がなくなる感情とか辛さとか引き込まれる文章ばかりで涙が止まりません。今から読み返します。 (2021年5月7日 1時) (レス) id: a2bdeb07de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:やきべん。 | 作者ホームページ:やきべんたまらん  
作成日時:2020年5月18日 12時

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