【完結】7日経ったら忘れていいですか _3_【鬼滅の刃】

佰参拾伍 ページ43

｢優しいから何千回でもド派手に言ってやる



何年間も伝えては地味に忘れられるこっちの身になれくそ馬鹿A……………っ！



好きだ、


結婚したいくらい愛してるって意味の好きだ





だからさよならなんて言うんじゃねぇよ……………


また会えたら友達になろうって言ったのはお前じゃねーか……………っ


吹っ切れたような顔しやがって………お前が1番寂しいって思ってる癖に…我慢ばっかすんなよ



頑張ってきたんだからこんな時くらい寂しいって言えよ…………………｣









皆が走ってこっちに向かってきて、




私を囲む








『………………………さ、みしい






寂しいよ、ずっとずっと………寂しかった


皆と会えなくなるってわかってる7日間は凄く凄く寂しかったよ



今も。寂しいに…………決まってるじゃん……





それと、馬鹿馬鹿言い過ぎだくそ宇髄……………っ






私は好きなんて言ってやらないけど、一言だけ







お前らが色んなことを乗り越えて全部が終わって、幸せになれたらさ


その日から7日経ったら迎えに来てよ


私がみんなを忘れていたら、思い出すまでそばに居て




いつでも待ってるから。




また会えるって信じてるから、約束だよ




しのぶちゃん、冨岡、蜜璃ちゃん、伊黒さん、不死川、悲鳴嶼さん、煉獄さん、無一郎くん

宇髄




大好き…っ！また会おうね………！』







｢約束です、また会いましょうね！大好きです｣


｢またな。俺も大好きだ｣


｢Aちゃぁぁんっ、大好きだよぉぉっ！｣


｢…約束だからな。俺もAのことが大好きだ｣


｢次会ったらってした約束忘れんじゃねェぞ、
………まァ、大好きだ｣


｢あぁ……ずっと幸せを願っている、大好きだ｣


｢うむっ、必ず会いに行こう！俺も勿論大好きだ！｣


｢僕もみんなに負けないくらい大好きだよ、必ず迎えに行くから。｣


｢ド派手に会いに行って俺がお前を幸せにしてやるから、覚悟しとけよ。馬鹿A｣








みんなに向けた背中は、さっきよりも全然暖かくて

涙はさっきよりも流れ出たけど胸も苦しくなくなった



『お兄ちゃんも泣いてる………』



｢良い友達を持ったな。

Aの口を奪ったあいつはムカつくけど｣



『あははっwww』





寂しい…って言ったら

もう忘れられない気がしたけど




お母さんとお父さんが向かいに居て

お兄ちゃんと手を繋いで揺られた電車の中




私は最後の7日目を終え




記憶から手を離した

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