【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

玖拾伍 続編移行です！ ページ50

向かいの家に集まる子供達の世話をしてくれると言った蜜璃ちゃんを見送り


私も村回りに向かう









目の前に広がるのは倒れた木や瓦礫ばかり



それでも村の人は笑顔で作業を進めてくれていた



……………瓦礫は村の端に寄せられ始めてるし家も建て始められてるけど


やっぱりまだぐちゃぐちゃだ………………






私は強いのよね、？なんで守れなかったんだろう………………





しゃがんで土に触れる







そう考えたらさ、こんなに村が壊れたのは私のせいなのに

どうして皆優しいんだろうか………死者だって出たんだよね







｢あんたのせいよ！！！！！｣






怒鳴りながらすごい形相で近付いて来る女の人







あぁ、タイミング悪い…………









｢あんたのせいよ、あんたのせいで……………っ





あの子達の母親が………………！！｣






『………………申し訳ありません』





｢………………………どうしてよ、どうして…！



あんたが代わりに………



『死ねばよかったのに、ですか』｣





悲しそうな顔で私の髪を掴む女の人


次第に力は弱まっていった







｢……………………違う、私が代わりに死ねば良かったの｣





俯いて涙を流す女の人



きっとこの人が本当に恨んでいるのは私じゃない



なんでかな、この人の涙はなぜか知っている




｢なんであの子なのよ…っ………………なんで！



子供が出来たばかりだったのに



旦那が亡くなってから病んでいた私のそばに

同じ状況のあの子がずっと一緒に居てくれて


私を、



私を救ってくれたのはあの子なのに………っ



どうして、私は何もあの子に返せないの…！！



私が死んだって殴られたってあの子の笑顔をもう見れなくたっていいの………


ただ、



ただ………この村で子供達と一緒に幸せに暮らして欲しかっただけなの






なんであの時、私の足は動かなかったのよ……………っ

走れば助けられる距離だったのに…………





どうして…………………あの子なのよぉ………っ｣







顔をおさえて膝から崩れ落ちる女の人




あぁ、この人はそうだ




あの日記の私に似ているんだ








｢あの子と離れるんだったら







……………こんな悩まずに好きと言えたのに…………っ…｣



愛に性別は関係ないと誰かは言った




私はその言葉に無責任さを感じる




だって、普通じゃないんだもの



『………………少し、場所を変えましょうか…』

ーー

続編移行です！

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