【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

捌拾陸 ページ41

『…………………ふぅー』





｢A、疲れてる？｣





『あ、無一郎くん



……どうしたの？』




無一郎くんから見えないように書いていた紙を隠す





｢今何隠したの？｣







隠したら疑われるよね……………、なんか違う紙…………






次の私のために書いた


誰がなんの薬かとか、人の特徴とか書いた紙を見せる






『絵が下手だったから見せたくなかったの………』




嘘。本当の隠した紙には私に向けた手紙を書いていたのだ

しかもわかりやすいように次の私へとかなんか色々書いてるから一瞬でバレる






｢Aって下手なんだね、絵｣





『そう言われると思ったから見せたくなかったんだよ………………』








嘘上手くない？私








｢………………………嘘だよ、僕でも村の人が誰が誰かわかるくらい上手｣





『そう、？』





｢うん、それでね

今皆夜ご飯食べてるからAと2人きりで話せると思って来たんだ｣





ニコッと笑う無一郎くん




可愛い……………






『あ、そこ座っていいよ』





｢…………………ベッドだよ？｣





『うん、大丈夫！私今日からここの部屋だからまだ1回も寝てないよ』





｢……………………あ、じゃあ寂しいからAもこっち来て｣







口を膨らませてムッとしたと思えばイタズラっ子のようにニッコリ笑って

ベッドをポンポンと叩いた







寂しかったのかな？







隣に座ると手を重ねてくる無一郎くん




『！？』



｢へへ｣




………いや、そうだよね無一郎くんは寂しいだけだよね


あーーっ、なんでこんなに可愛いのかなぁっ！？






｢Aって、宇髄さんと恋人なの？｣






『え？違うよ？』





どんなに好きでも恋人にはなれないんだよね









ドサッ






どさっ？





天井が見えたと思えば上から無一郎くんが視界を埋めつくした






押し倒された、？





『、っむ、いちろう君？』





｢どうしたの？A



困ったような顔して………｣





怪我してるから上手く体に力が入らなくて動けない





｢可愛いねA、涙目になってるよ？｣





目の色を変え、頬を紅潮させて唇を舐める無一郎くん

可愛かったはずの無一郎くんが今は男のように見える




｢僕も男だよ、A。

ベッドの上にほいほい上がってきてさ……


……期待しちゃうよ？｣


顔を耳に近づけて囁く無一郎くんに心臓が高まり顔が赤らむ



｢…ねぇA、僕じゃ駄目なの？｣

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