【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

伍拾壱 ページ5

｢Aの顔……………僕も見たい｣





『嫌だよ、見せられるもんじゃない』





｢この小さいのには見せたのに？僕仲間だよ？｣





｢小さいって言うなぁ…！僕だけ特別なの｣





｢そうなの？A、僕は特別じゃないの？｣






………………頭こんがらがってきた、





｢えいっ｣




カラン




何かが落ちる音がしてふっと視界が軽くなる







｢やっぱり泣いてた、どこか痛いの？お姉ちゃん｣






｢………………………っ、｣





｢お兄ちゃん達顔真っ赤…！お姉ちゃんに惚れたの？｣






急いで涙を拭い、面を拾う






｢A、こっち見て｣



顔を無理やり無一郎くんの方に向けられる





『へ、いや、




そ、んな見ないで………………』






｢…可愛い｣





うわぁぁぁあぁぁ…………なんか無一郎くんが男の子に見えるよぉぉぉぉ……………






｢お姉ちゃんも顔真っ赤……………むぅ、僕がお姉ちゃんと結婚するのに｣







け、結婚？







｢…………俺もお姉ちゃんと結婚する、お嫁さんになってくれる？｣






｢だめ、Aは僕のもの｣






｢おねーた、すき｣







な、なにこの状況…。




え？








『わ、私……………え、っと』





｢A！｣




『っ、宇髄！』




｢……………血の匂いがしたから来てみたんだけどよ、お前……怪我して止血もなんもしてねぇのかよ｣







『あー、忘れてた


大丈夫だよ、爪刺さっただけだから』






私と宇髄の会話をガン見しながら聞く皆





『村までちょっとだけ距離あるし、もうすぐ日付も変わるから私の家に皆行こうか、怪我もしてるだろうし』





みんなの目が光る



宇髄が私がおぶっていた子と抱っこしていた子を抱き上げてくれる




｢｢お姉ちゃんがいい｣｣


｢Aは怪我してんだからだめだ、お前ら男だろーが。我慢しろ｣






私の頭を撫でる宇髄




足の怪我を見ると一瞬で目線が高くなる





………………私宇髄の右肩に乗ってる？





｢頑張ったな、A｣





｢ねぇちょっと、僕が居ること忘れてない？｣


無一郎くんが宇髄の着物をグイグイと引っ張りながら着いてくる



なんかいっぱい家族が出来たみたい





暖かい…………








｢宇髄とお姉ちゃんは夫婦？｣




お兄ちゃんの方がきいてきた




｢おう、ド派手にな！｣



皆が明らかにげんなりとしている




『違うからね？』




パァァっと顔が明るくなる皆



わかりやすい

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