捌拾 ページ35
『おやすみお父さん、治ったらどこか出かけに行こうね』
「約束だ、A………
もうお前を1人にしない」
『うん、!』
戸を開けると宇髄が座って待っていてくれた
『ありがとう宇髄、お父さん目が覚めたけどまた寝ちゃった
戻ろうか、皆起きてるかもだし』
「そーだな、」
あれ、?抱っこしてくれないの?
「…………………何手出してんだよ…
抱いてくれるって期待してたのか?」
バッと腕を下ろすと宇髄がわちゃわちゃと頭を撫でてくる
「嘘だよ、まだ1人で歩かせるわけねーだろ
ほら来い」
イタズラをする子供みたいにニッと笑って手を広げる宇髄
『…………肩痛いから手上げられない』
「さっきまでド派手にあげてたくせに」
『知らない』
「ド派手に可愛い奴だな………w
よっこらせ………っと」
私を抱き上げて歩く宇髄
ガラッ
『あら、おはよう皆
怪我は大丈夫?隠の皆は今帰ってきたの?お疲れ様
ここ出て真っ直ぐ行ったところにお風呂あるから怪我してない人とか軽い怪我の人は入ってきたらいいよ
疲れ吹っ飛ぶよ!』
「「「「「「「(貴方で疲れが吹っ飛んだよ)」」」」」」」
ニコッと笑うと、ヘラァっと顔が緩まって笑う隊士達
少し気持ち悪い
『ありがとう宇髄、手離しても大丈夫だよ?』
私を抱えたまま座ってお腹から手が離れてくれない宇髄
なんで、!?
私朝まで寝たいんだけど!?
『はーーーなーーーしーーーてっ!』
「嫌だわボケ」
『離せ馬鹿ゴリラ!』
「はぁ?お前今なんつった…おい………w!!
あーもう離してやんねぇ」
宇髄の腕の中で渋々だらける
ボケーッとしたり目瞑ってみたり、明日のことを考えたり……………って
もう日付変わったんだから明日のことは私が考えるもんじゃないね
次の私に全部任せますよーっと
『隊士クン、君は家族が居る?』
「あ、はいっ…………父親が鬼殺隊に入っていて、大型任務で俺が小さい時に死んじゃいましたけど
母親と妹と姉を守るために戦ってます………って言っても死にかけたからなぁ…」
『そっかぁ………でもね、今回生き残れた君は自信を持って良いんだよ
私が片を付けたとはいえ、私が居ない時に足止めをしてくれていたのは君達だもん
生きてくれてありがとう、感謝する』
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