【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

漆拾肆 ページ29

｢身体がっ……………………溶けて………！？｣




｢何をした小娘ェェェ！！｣









毒に慣れるまで時間が無い…！！





足につけていたナイフホルダーから予備用の16本のナイフを取り出し、


暴れている鬼の体を走って登って首にナイフを等間隔になるように適当に刺して



隣の木を使って助走をつけ、刀を力いっぱい握りしめて走る






ナイフが刺さっている分そこの回復も遅くなるし1回で切る面積がおよそ半分になるのでスっと刀が入っていく









｢がァァァァァァっ！！！！！！！！！｣






多分この鬼は前に戦ったような1回で3体や2体の頸を落とさなきゃいけない部類の鬼じゃない




ずっとどちらの鬼も頸を守っていたから








鬼の目がグルンと回って私を睨みつけた









｢地獄へ落ちろ……………っ人間共！！！！！！！｣






そう言った瞬間に片方の鬼の頸が斬れて身体が灰になって行った…





｢突っ込め！！！！！残りは一体だ！！！！｣




灰のような匂いと…………………鉄の匂い…！？





｢よくも…………よくも相棒ヲヲヲヲヲヲヲ…！！！！



血ェ鬼術…………っ千本針炎天地獄｣







『離れろ！！！！！！』









灰になった鬼の身体がまとまって針のような物になり、




鬼の涙のように村に降り注いだ







｢よくもぉ…よくもよくもよくもよくもよくも！！！！！！！！！！！




血鬼術………っ紅玉奏蒼鳴雷雲！！！！！｣






こちらが攻撃する暇もなく



青色の稲妻が大きな音と共に落ちて赤色の液体が飛び散る









あぁ、どうして








あぁ…………………なんで









どうして皆死んでいくんだ









灰の匂いがする針と火のような匂いがする稲妻が隊士の体を突き破っていく









｢お母さんっっっ！！！！！！おかあさん！！！！








助けてっ、嫌……………！！死にたくない！！！！！｣







子供を守っているのか、私よりも小さく、体中に針が突き刺さった体で
もっと小さな子供2人に覆いかぶさって息絶えた女の人が私の目に映る








『…………………っ！！！』





お母さんを起こそうとお母さんの下から出てきた子供たちに大きな影が重なった









私は咄嗟に走って子供の頭を地面に押し付け、短刀で大きな針を防いだ








｢お、お…お姉ちゃん………っ、お、お、おなか………｣





短刀だけで守れるはずもなく、私の横腹には指2本分くらいの太さの針が突き刺さっていた

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