【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

漆拾壱 ページ26

『でも非政府組織だから、刀とか持ってるのバレたら捕まっちゃうの


人を守っているのは私達なのになぁ……………』






｢俺の妹ってもしかして凄い？｣





『凄くはないよ、私の小さい手のひらじゃ全ての人を助けられないの』







妹って言ってくれた、私もお兄ちゃんって呼んでいいのかな



それにしても私の兄は表情が変わらないのね






｢A｣




『…………どうしたの？頼』




｢オ館様カラ｣




口を開けて驚いているお母さんと表情は変わらないが固まっている兄を横目に頼から手紙を受け取る






ーー

不特定多数の地域で毎日40人以上が命を奪われている

鬼は上弦の上位並の強さだと思うんだ

もし近くで鬼の出現があれば煙筒を上げてほしい

私の可愛い子供達、人々を救い街を守ること

戦える者は全員いつでも戦えるよう準備をしているように。

ーー




…………やばい、嫌な予感しかしない






『………………ごめんなさい…ここの村を隅々まで案内してもらえるかな……？



出来れば住んでいる人の事も』






｢｢…………………｣｣




｢俺が教える、親父も母さんも今は手が空いてないからな



早く着いてこい｣









そうして陽凪さんは村の案内をしてくれた




私はその中で、子供と寝たきりの母親が住んでいる家や足腰の悪い老人の家をしっかりと頭に入れて


鬼が来た時の逃げ場なども地形を見ながら考える





｢A、手伝えることがあれば手伝うから



あと、兄ちゃんでもなんでもいいからさん付けはやめろ｣






『…………うん、ありがとうお兄ちゃん』






お言葉に甘えてお兄ちゃんと呼んでみた




それともっと甘えて頼み事をしてみる









『もし私が煙筒を上げたら直ぐにさっきの足腰悪いおばあさん達と、寝たきりのお母さんが居る子供の家に行ってあげて






そして今から私が言う場所に避難して。周りの人達も誘導してあげるんだよ』








避難場所や道を細かく教えていると雨がポツポツと降ってきたので家の中に戻る







鬼が出た場所を地図に表して見たところ、今日の夜はこっち側か、真反対の小さな村に出現すると計算が出来る





しかも生き延びた村人によると、赤色の鬼が居たと言う人と青色の鬼が居たと言う人が居たので


2体の鬼かと。






100年以上前にも同様の事件が起きていて、目に文字があることも確認されている

鬼の目に書かれた文字は、地と獄









鬼舞辻とは関係がないのか？

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