【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

陸拾伍 ページ20

｢お茶です、前のAさんはよく飲まれていましたから

口には合うかと………｣



お洒落なカップに入ったお茶に口を付ける



『……………美味しい』



｢そりゃそうだ、珠世様がいれたお茶だからな







……………それよりA、お前はもう…その、………泣いてないか、？｣








『…………はい、？』







｢だから！あいつらに泣かされてないのかって…、心配だったから今日はお前のところに行こうと思ったんだ｣






｢Aさんはよくここに来ていたんですよ



会う度に覚えていなかったですけど…………｣







｢3年くらいは今日みたいな繰り返しだ……



毎回お前の重い攻撃を受けるこっちの身にもなれ｣






"Aっ、どうしたんだ！その傷………珠世様！珠世様…！！"



"今すぐ手当を！！Aさん、何があったんです！？





………………鬼殺隊が………そんなことを…！？"









頭が痛む







"鬼殺隊なんぞもう辞めてしまえ…………！



お前は無実だとなぜ信じないんだ……………！！"









『…………………………………あ、れ、？』








これ、いつの記憶…………？






"体調はどうだ………？…………もう泣くなA




もう苦しむな………………"








愈史郎……………？








『あ、れ？なんでだろ…………………私貴方を覚えてる………』






｢はぁ！？｣


｢それは本当ですか！？｣





___愈史郎なんて、大嫌い__



"Aっ、待て…！！"






そうだ……………私、いつもここに来ていて



忘れる度に1番最初に思い出せるように手紙を置いてた…………………けど、




1度ここで記憶の消去が起きちゃって………







｢A、あの時はすまなかった





俺はお前が辛い思いをするのを見たくなくて｣







『うん、知ってる




だから嘘をついたんでしょ？



"俺はお前の家族だ、お前を拾ったのは珠世様だ"って






怒ってごめんね…………忘れてごめんね………』





愈史郎に手を伸ばして頭を撫でる




｢近いA………！半年会ってなかっただけだろ………っ！｣






愈史郎がある7日間の1日目に私に嘘を付いて鬼殺隊を無かったことにして


4日目くらいに私が自分の日記を見つけて読んじゃって


愈史郎のこと怒鳴ってここを出ていったんだよね



…その後はよく覚えてないけど


愈史郎と珠世さんのことはちゃんと覚えてる









『珠世さん、私のお話聞いて貰えますか…？』

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