【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

陸拾 ページ15

｢おねーちゃん、！｣


｢お姉ちゃん！｣



いつもより騒がしい朝






お腹に何か重い物が乗っかっている







『んん…………』





｢おきたぁ？、｣





『……………チビ助………………………？』






｢お姉ちゃん、あのね、お母さんのとこには夕方に帰るから

それまでお姉ちゃんと居たいな…｣



んん、まだ目チカチカする………




寝ぼけながら子供の頭を撫でる




『………………お母さん達心配するよ、いつでもここに来ていいから



今日は帰ろうな』





｢｢｢……………はーい｣｣｣




しゅんとする皆



布団の周りには子供達しか居ない…


無一郎くんと宇髄と蜜璃ちゃんはどこ………？







歩き回っても誰もいない




『頼、？頼………？』





頼すら居ない



部屋を一通り見終わった後に部屋に戻ると子供達の姿も無くなっていた






鬼の気配はしない……………………どこ行っちゃったの………？






『…………夢、？』






頬を抓ってみるけど普通に痛い






『え、？なんで？どうして………？』







なんで誰も居ないの？




置いてったの、？









『…………………、1人にしないでよ』








騒がしかった昨日が恋しくなる





座っていた畳の上で目を腕で隠して仰向けに寝る






『……………………………………置いて……いかないでよ…っ』






その時、閉めたはずの戸の方からビュゥッと風が吹いた






花の香りを乗せた風が私の花をくすぐる









｢｢｢おねーちゃん！｣｣｣



｢｢｢A/Aちゃん！｣｣｣









ハッとして手を目から離すと笑顔で皆が私の顔を覗いていた





いっせーのーで、そう皆が言うと花が上から降ってきた






舞う花びらに太陽の光が重なってキラキラ光って




頼がグルグルと部屋の中を飛び回る







ゆっくりと起き上がった私の頭に何かを乗せる皆








｢A、可愛い｣





『……へ？』






頭を触ると花の冠が乗っていた






『…な、なにこれぇ……………』






情けない声だったと思う、涙を浮かべて…本当に格好悪かったと思う







｢｢｢どーぞ！｣｣｣




私の手を掴む子供達






｢泣き虫A｣





不格好な花で出来た腕輪と指輪を付けてくる宇髄








『……………っ、へたくそ』






｢黙っとけ…www｣



皆が笑いながら私を見つめて口を揃えて言う



｢｢｢｢｢大好きだよA/Aちゃん/お姉ちゃん！｣｣｣｣｣

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