【完結】7日経ったら忘れていいですか _2_【鬼滅の刃】

肆拾捌 ページ2

一瞬で着替え


刀や短刀、短銃を持ち


大きな声で宇髄に行ってきますと叫ぶと、慌てて宇髄が追いかけてきて面を手渡した






『危な…………忘れるところだった』






少し湿った髪をまとめながら外を走る







子供が死んだ




未来のある子が鬼のせいで命の灯火が消した









…………首だけ残すとか…どんだけだよ





｢コノ奥！！！｣




森を突き進むと酷い悪臭の中に1人の男の子が居た





｢………………ここ臭いから早くしてよ…はぁ…………



なんでこんな人と任務なの………………………｣






『ごめんなさい…………』





｢それの何百倍心をこめて愛奈にも謝りなよ





裏切り者｣







裏切り者、その言葉が胸に突き刺さって抜けない




痛いなぁ…………







無一郎くんと走って鬼の気配の方に向かうと1人の子供が倒れていた






駆け寄り、直ぐに声をかける






まだ生きてる、出血は多めだけどちゃんと息はしてる





｢たす、けて……………お兄ちゃんが｣







『無一郎くんは辺りの捜索してきて…お願いします』




サボったら許さないから、そう言って森の奥に足を進める無一郎くん





｢おに、ちゃんっ………痛いよぉ｣






『大丈夫だよ、泣かないで


お兄ちゃんは私が助けてあげるから


怪我をした所、見せてくれる？』






私の顔を見て怖がる子供





面のせいかな





面を外し、もう一度子供に言う





『痛いのを治してあげるから、傷を見せてくれるかな？』




｢…………うん、｣




着ていたものを腰あたりまで脱ぐ子供



お腹には鬼の爪痕が付いていた





鎮痛薬が入った塗り薬を塗りこみ、止血をする






鎮痛剤入りの水を口に入れてあげると、顔色が少し良くなる





『あんまり大きく動いちゃだめだよ、私の手を離さないでね』




｢ありがとう…、優しいお姉さん｣





服を着せて、子供を抱いて走る







鬼の気配は3つ…………森の中のどこから鬼が出てくるかわからない




絶対にこの子を離せない…







鬼の気配がどんどん近づくに連れて血の匂いも濃くなる





大きく開けた所に出ると、4人の子供が縄で縛られていた





無一郎くんも居る





｢っ、お兄ちゃん！！｣






『行っちゃダメ…！』





私の手からするりと抜けていく子供




お兄ちゃんだと思われる子は必死に何かを叫んでいるが、口が塞がれており聞こえない







"今日モ3人ノ子ガ消エタ"






……………！

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