世界一綺麗な音【宇髄天元】

24音目 ページ28

『え、最初って癸じゃないんですか、？』

「いや、お前は戊からだ」




急に告げられた謎言動




初めての任務をこなした後に言われた階級




戊





後4つ上がれば甲だよ

柱になれちゃったりなんかして……………………




柱って9人でしょ？


私まだ、音柱、水柱、虫柱、風柱、炎柱にしか会ってないよ………………


『あっ、善逸ー！』


「Aちゅあーーーーんっ！！！！」



「あ！！祭りの神！！」

「宇髄さんっ！！と……？」



善逸の隣には、猪の被り物の男の子と

物凄く優しい音がする額に傷のある男の子

と、手を繋いでいる口枷を付けた女の子





『伊之助、炭治郎、禰豆子ちゃん！』



本物だ……！！


『宇髄さん宇髄さん！初めてだよ！

本物だよ！本物！！！！

本当に優しい音がする……』



宇髄さんの隊服をぐいぐいと引っ張ってはしゃぐ私


ハッと我に返って恥ずかしくなる






初対面の人にこんな反応……


ちらっと見ると善逸含めた4人ともニコニコしてた




禰豆子は私に飛びついてきて、頭を沢山撫でた



鬼殺隊なら……痣も傷も……隠してなくて良いのかな



色が違う目だって認められるかな



前髪……切ろうかな




『善逸達は明日任務ある？』

「ないよー！もうねぇ、鬼がね、とぉーっても強くてええええっ！！！！


Aちゅあーんっ、褒めてぇぇえええっ……」



抱きついてきた善逸



鼻水付けないでよ？



なでこなでこ


「ふへぇ」




私の後ろに禰豆子が引っ付いて頭を撫でてて

前は善逸が抱きついて泣いてて私が頭を撫でてあげてる




「おい善逸、あんまくっついてんじゃねぇよ……」



「嫉妬ですかぁー？あんたは可愛い可愛い3人の嫁さんにでも撫でてもらえばいいんじゃないですかー？」



「可愛くねぇ餓鬼だな…………兎に角離れろっ！」


『わっ……』



宇髄さんが無理やり引き剥がすもんだからコケました



思いっきり伊之助に抱きついてしまいました







「……………………柔けぇ」





『はわっ……………………』




伊之助が掴んだのは私のそれで



『………………お、お嫁に行けない……っ』



顔が熱くなってくるのを感じる


ジュウーっ




「冷てっ！！！！」



『……わっ、ごめん……っ』


体の熱を下げようと冷たい白い靄が私を包んだ





しゃがみこんで顔を覆う




「あーあ、伊之助やっちゃった……

可哀想なAちゃん」

「はぁ！？」


ジューーっと音がして、炎に包まれる

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