世界一綺麗な音【宇髄天元】

11音目 ページ13

元気な炎のようなひとが煉獄さん

たんぽぽが善逸さん

怖い人が不死川さん

覚えた





「体調は大丈夫か」

『義勇さん！』






義勇さんはしのぶちゃんといい感じの人

この間、しのぶちゃんがおめかしをして街に行ったからデートかとおもってそーっと着いて行ったら……


2人が一緒に歩いていたの！




義勇さんがしのぶちゃんの腰に手を回した時はやるじゃんって思ったよね





「善逸でいいよ、Aちゃんより歳下だしね！」



『ぜんい、つ…………？』

「んぬぁっ……」




ズギュンッという音を立てて善逸が倒れた



変な音鳴らさないでよ……




「宇髄の継子にしては少し小さいんじゃないのか」

「俺もそれ思った……筋肉もねェしよ……」



継子……、？





「継子にするかはこいつ次第だ、

な、A」



『あの、継子って……』


あぁ、と気づいたように宇髄さんが話し始める




「継子ってのは柱や元柱が才能を見込んで次期柱として育てんだ」

『…………ほへぇ』



私が継子になんてなれるかな





「お前鬼を見たことはあんのかァ？」



鬼……


『人を食い、死ぬ時は灰になるものが鬼だとしたら私は




7匹程の鬼に出会い、




殺しました』



「「「「！？」」」」

「お前のおばさんの時の1匹じゃねぇのか！？」


『…………』


……もしかして殺したらいけなかった？

無断で鬼を殺すのも人を殺すことと同じだった？




ど、どうしよう……

………………怒られる？



「どうやって殺した？」


真剣にこちらを見る宇髄さんの目を見たら隠す事が出来なくて

口がゆっくり、勝手に開いた



『………………日に当てた』



「え？鬼ってそんな簡単に日に当たるの？」


綺麗な目でこっちを見てくる善逸から目を逸らし、俯いて答える




『沢山刺して……

潰した。鬼は速くて痛かったけど

人を食うから、私も殺した


朝が来るのと同時に灰の匂いがして

いつの間にか鬼は消えてた』



「目に数字が刻まれている奴には会ったか」





どうしてそんなことを聞くの？


これ以上話したくないのに……私をその目で見つめるから


震える手と共に口が動いてしまうじゃん…



『……………肆

下弦の肆なら……』

「「「！？」」」




『………………普通の鬼よりも何倍も何倍も強くて

とても怖い音がした』



「日輪刀を持っていないが数字付きの鬼を殺すのは不可能だと思われる！！」




日輪刀……？

私はただのナイフだったけど……

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