世界一綺麗な音【宇髄天元】

33音目 ページ37

『3人もありがとうね


…………よし伊之助、勝負しようか！！』





「……は？良いのか！？」




私約束は守るのよ？って伊之助に言ったら


目を輝かせて嬉しそうにする伊之助





『んー、勝負はどうしようか


真剣が良い？木刀？素手？』




「お前と勝負できんならなんでもいい！」




『真剣でいこう


その方が本気で行けるでしょ？


殺す気で頑張ろー！』



「おうっ！！！！」


庭に出ると伊之助の音が変わる




縁側に皆が集まってくる



今日は日が差してないから禰豆子も出て見ている






『うっし……！！



何時でもどーぞ！！』



「んじゃあ行くぜ！！


猪突猛進っ！！！！！」




叫びながら突っ込んでくる



木を使って回避し、呼吸を使う




辺りの空気が変わり


冷たい風が吹く



『氷の呼吸 弐ノ型 流氷』


弐ノ型は刺し技



掠ったりしたらそこから凍って行く


私が触るまで凍り続ける



「っ……！！

獣の呼吸……壱ノ牙……穿ち抜き！！」



突き技……っ



大丈夫、交わせるっ……！！



ビュンッ



刀の攻撃は交わしたものの、勢いで出来た風で腕が切れる




性質は風の呼吸似か……？




「参ノ牙 喰い裂き！！！！」



『肆ノ型 風花樹氷！』



肆ノ型は3連の技


1度目で下から上へと飛びながらの攻撃

そのまま横回転の攻撃

3度目で上から下への攻撃





ギンっ




「女の力になんぞ負けねぇ！！！！」





刀が私の手から離れて地面に刺さる





『やるじゃん……』



素手のまま伊之助の方に走る




「！？」




刀を大きく振りかぶった所で前宙して伊之助の後ろに回り、蹴りを入れる



ガンッ


当たった……！！



そのまま体制を低くし、手を地面について


手を軸に足を回す




伊之助の刀での攻撃も当たってるけど私の攻撃も



ちゃんと当たってる





もう一度手を地面に着くと




伊之助が背を高くしたのですかさず足を上げて

両足を伊之助の首に回し



思いっきり下に引っ張る




ドサッ



右手で地面に刺さった刀を拾い、


体制が崩れて地面に体を付ける伊之助の首に刀を向ける





『…………っ

はぁ……っ』


「強ぇぇえ！！！！


もう1回だ！！」




『いや、もう無理www』




疲れたーと縁側に座ると宇髄さんが


強くなったな


って頭を撫でてくれる




『まだ型上手く使えないんだけどね……w』



「もう1回だ！！！」



『また今度にしよw疲れたもんww』



「約束だからな！」

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