182日目 ページ6
「なに泣いてんのよ」
『………………堕姫……』
「…………学校でその名前で呼ぶんじゃないわよ
で、なんでそんな陰キャみたいになってるわけ?
私のライバルなんだからちゃんとしなさいよ」
堕姫とは中学の時のライブで知り合った
鬼の時に戦闘した以来初めて会って
今では良いライバル
友達って認めてくれないけど……
なんでも言い合える仲ではある。
だから私は堕姫に話してみることにした
『………あのね、…私、悪い事考えちゃったの……』
「はぁ?語彙力皆無なの?意味わかんない」
『ねぇ……
自分のことを忘れた現恋人と、全部わかってくれてて自分に想いを寄せてるけど友達にしか見れない人と、
いつでも守ってくれる兄弟
堕姫なら誰を選ぶ……?』
「後者2人ね
私のことを忘れる人なんて要らないわ
というか珍しいわね、どうしたのよ」
『あのね……………………』
私はさっきの事や朝のこと等を全部話した
……
「え、何それ
Aもわがままだし、男共は何やってんのかしら!
こんな困らせるなんて……!!」
「梅!!そろそろ時間だから行くぞ」
「あ、お兄ちゃん!!ばいばいA
来週の学園での発表楽しみにしてるから!」
『らい、しゅ、う?
学園…………発表!?!?』
「え……まさか忘れてたんじゃないわよね」
………………普通に忘れてた
全12組出場のやつ……
…………………………………………………………どうしよ
え、学園でのライブだから仮面出来ないよね
でも歌ったらバレるよね
……………………私の青春の……危機……
『……ヤダァ、ワスレテナンカナインダカラネ』
「あんた大丈夫……?とりあえず良いわ!
あんたらがボコボコになったら私達が優勝だしね!!!!覚悟しなさい!」
ブォンブォンと音を鳴らしてバイクで学園から出ていく2人
あぁ、
不良だ。
『どうしようかなぁ……』
フードを外して空を見上げる
もう隠すの辞めようかな
いっそ思いっきり派手にバーンってやってみようかな
『愛してるじゃ足りないくらいに愛してよ
それでも埋まらない心を抱きしめて
1夜だけの戯れなんて望む訳ないから
ほらNight PartyNight
雲が僕らを照らす月を隠すまでは
深く熱く絡みあおう
身体中に赤い花を咲かせて
空の彼方まで逝っちゃって』
こんな歌私作詞してるってバレたら変態って思われる
あは
師範と継子
彼氏と彼女
旦那と妻
………教師と生徒
この壁だけは越えれないなぁ
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