180日目(修正) ページ4
その後の生徒達
パタン…………
「あの……不死川が女の子の頭を撫でた……？」
「謝っただと？」
「スマブラ事件のあいつが？」
「おい、見ろ！怪我した女の子の手当てをしてやがるぞあいつ！」
「「「「不死川先生かっこいいー！」」」」
男子の中では混乱が起き、女子の中ではファンが増えた
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Aside
『……たんこぶ出来た』
「俺のせいってかアイツらのせいだろうがァ……群がりやがってよ……
俺らは動物園の動物かっつーの……」
「まぁ今週だけですよ、不死川君！
頑張りましょう？」
「………………あァ」
なんだこいつ……いきなり静かになりやがった
ガチャ
「生徒さん達皆可愛いわぁ、キュンキュンしちゃう！」
「甘露寺を見すぎだがな……」
『…………蜜璃ちゃん、伊黒さん……？』
振り向いて私を見ると固まる2人
そうして大泣きする蜜璃ちゃんと、ゆっくり近づいてくる伊黒さん
「Aちゃんっ……！！！会いたかったよぉぉぉっ！」
『蜜璃ちゃんっ……私もっ会いたかった……っ
覚えててくれて……っありがとうっ』
「本当にAなのか……？」
『うん……っ』
「…………隊士の癖に自ら死を選ぶな、柱という自覚が足りないんじゃないのか」
ネチネチおばけが始まった
「でもまぁ……また同じ時を過ごせるなら俺はなんでも良いがな……」
『…………い、伊黒さん〜〜っ！！！』
蜜璃ちゃんと伊黒さんに優しく抱きしめられる
私も2人の背中に手を回して抱きしめる
その後伊黒さんは他の人の所に行き
私と蜜璃ちゃんは中庭に移動して沢山の事をお話した
「こっちの世界に来てね、あの頃を覚えてることは全くなかったの」
『……、じゃあどうして……？』
「中学から高校に上がる時にね、街である人とすれ違ってね
心がギューーって、有り得ないくらいに締め付けられて
知らない人なのに、何故か懐かしくて
振り向いたらその人も振り向いたまま固まっててね
その時思い出したの
あぁ……なんで忘れてたんだろう……
こんなに大切な人を……伊黒さんの事を……って
そしたら涙が溢れちゃって……」
めちゃくちゃキュンキュンするんだけど
『それで……伊黒さんは？』
「伊黒さんもその時思い出したらしくて……
お互いに涙を流して、街中なのに抱きしめ合っちゃったの……っ！
キュンキュンしたわ！それから学園の人達の事もどんどん思い出して今ではぜーんぶ覚えてるの！
私ね……伊黒さんと」
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