139日目 ページ10
私の…………いや、私と烈花の刀は鬼の肉を裂き鬼の首を落としていた
「…………負けた?僕が…!?」
叫ぶ鬼を気にもとめず、私は烈花を貫く蔦を燃やして烈花を抱きしめた
『…………っ烈花ぁ……
ごめんっ…………ごめん、私がっ……弱いから
私が判断を間違えたからっ……!!
私が全部……
神様っ…………………………もう何も要らないから
望まないからっ…………1人になっても、全部捨てても良いから
烈花を助けて……………………っ』
「面白いことになってるわねぇ……?
私の可愛い涼花を殺した事……許さないから」
なんで……っ、生きて……!!
ドカッ
『____グハッ』
潰されたはずの母鬼が蹴ると私の体は吹っ飛んで壁に叩きつけられる
「姿も全部鬼ね……何処が人よ
気持ち悪いったらありゃしないわ」
動けない……っ
「零……なに気絶してんのよっ!!
こうなったらもういいわ!!
無惨様から貰った血……全部注ぎ込んでやるんだから!!!」
そう言うと、母鬼は瓢箪二本の口を開けてお父さんの口や傷に流し込み
空になった瓢箪をほおり投げてお父さんを踏みつけた
あぁ、もう終わる
このまま死んでしまうんだ
自我がないお父さんがあんなに強いんだ
更に血を受けたらもっと……っ
______ドォンッ
「『!?』」
その時、大きな音と共に壁が吹っ飛んだ
「なにやられてんだァ?A」
「大丈夫ですか?……A」
「死なないでよ……A」
『不死川っ……し、のぶちゃんっ……無一郎っ……!』
なんで……っ
「おーおー、派手にやったなぁ……A」
あぁ……っ
1番聞きたかった声
1番好きな匂い
天元っ…………
『っ……なんで、来ちゃうかなぁ……』
「他の人、来れなくてごめんね」
「俺らにも手伝わせろォ、あの女やりゃァ良いんだな?」
「烈花君は私に任せて下さいね、脈まだありますし」
『…ありがとうっ、皆』
もう1人でやりたいとかわがまま言わない
柱の皆は私の家族だ……仲間だ……
烈花も大切な大切な相棒
大切な人を無くしたくない
回復はできる範囲でどうにかしよう
「俺は柱引退してるから戦いに参加出来ねぇが、派手に胡蝶を守り切って
烈花を助けてやる!!」
『ありがとう、天元っ……
ごめんね、当たっちゃって……ごめんね、あんなこと言って』
「んな地味なこと気にしてねぇよ!
前を向け、戦え!」
『うんっ!!』
私は皆に助けられながら刀をお父さんに向けた
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鬼の子(プロフ) - ハル時々はるるさん» コメントありがとうございますー!!最近こっちのシリーズ更新出来なくて申し訳ない……、読者の方々に感情が伝わってくれる事が1番嬉しいです……!!ありがとうございます! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 764cc1638e (このIDを非表示/違反報告)
ハル時々はるる(プロフ) - やっぱ鬼の子さんの作品好きです!そして、夜見てて号泣しましたよw死ぬとこ…あ、また泣きそ (2020年1月11日 0時) (レス) id: 1867b93bcb (このIDを非表示/違反報告)
鬼の子(プロフ) - さん» わーわー!全然大丈夫ですよー、考えてくれることはとても嬉しいですしね……!これからも楽しく読んで貰えたら嬉しいです、よろしくお願いしますね (2019年12月29日 22時) (レス) id: 764cc1638e (このIDを非表示/違反報告)
- 私こそ気を遣わせてしまったような……お騒がせしてすみません…… (2019年12月29日 22時) (レス) id: b8651e6ca0 (このIDを非表示/違反報告)
鬼の子(プロフ) - 禰豆美さん» いえいえ!大丈夫ですよー! (2019年12月29日 22時) (レス) id: 764cc1638e (このIDを非表示/違反報告)
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